FUJIWifiのSIMを市販のルーターやスマートフォンに挿しかえることは可能?APN設定や注意点を解説

封印されたFS030WのSIMカードスロット FUJIWifi

【FUJIWifi】は月額料金が業界最安値級のレンタルモバイルWi-Fiルーターです。

例えば100ギガプランは3,800円/月、200ギガプランなら4,800円/月で提供されています。本家Y!mobileのPocket WiFiが7GBで3,696円/月であることを考えると超破格です。

そんなFUJIWifiのSIMカードを、自分が持っているモバイルWi-Fiルーターやスマートフォンに挿しかえて使いたい、と考えている方はいませんか?

結論から述べると、貸し出された端末以外でFUJIWifiのSIMカードを使用することは利用規約に違反するため不可能です。

しかしSIMプランなら、自分が持っているSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターやスマートフォンに挿して使うことが可能です。

そこでこの記事ではFUJIWiFiのSIMカードを挿しかえて使用するために必要なAPN設定や注意点について解説します。

FUJIWifiのSIMカードを市販の端末で使用する方法

FUJIWifiでは2種類のサービスプラン、ルータープランSIMプランが提供されています。

ルータープランを契約すると端末にSIMカードがセットされた状態で届くので、電源を入れるだけですぐに使い始めることが可能です。

SIMプランではSIMカードのみが貸し出されます。ルーターなどの端末は契約者自身で用意しないといけませんし、APNなどの設定も自分で行わなくてはいけません。しかし逆に言えば、使用する端末は自由に選べます。

ところがルータープランでは同じようにはいきません。

ルータープランのSIMカードを挿しかえることは不可能

ルータープランではルーター端末とSIMカードがセットで貸し出されるわけですが、このSIMカードを取り出して他の端末で使用することは利用規約によって禁止されています。

実際に知人が契約しているFUJIWifiの端末FS030Wを確認させてもらったところ、SIMカードスロットにシールを貼っていて勝手に取り出せないように封印されていました。

SIMプランなら市販の端末で使用可能

FUJIWifiのSIMカードを市販の端末で使用したいなら、ルータープランではなくSIMプランを契約しましょう。

SIMプランにはルータープランのような制約がありません。SIMフリー端末であれば基本的にどの機種でも使用可能です。

端末にSIMカードを装着して下記のAPNを設定すると、SoftBank回線でデータ通信を利用することが可能になります。

  • APN(アクセスポイント名):plus.4g
  • ユーザー名:plus
  • パスワード:4g

Pocket WiFi 603HWのAPN設定方法

参考までに、Pocket WiFi 603HWにFUJIWifiのAPNを設定する手順を解説した動画を載せておきます。

管理画面のURLは機種によって異なるかもしれませんが、ほとんどの機種は同じような手順でAPNを設定できるはずです。

FUJI SIMプランのデメリットと注意点

FUJIWifiのSIMプラン、FUJI SIMプランは玄人向けのプランです。

ルータープランと比較するといくつかのデメリットや注意点があります。

SoftBank回線に対応しているSIMフリー端末を用意しないといけない

FUJI SIMのメリットは端末を自由に選べることです。しかしどの端末でも快適に通信できるというわけではありません。

まずSIMロックがかかっていないSIMフリー端末であることが必須条件です。SoftBankやY!mobileが販売しているPocket WiFiは基本的にSIMロックがかかっているため、これが解除済みの端末でないとFUJI SIMは使用できません。

またSIMロックがかかっていなくても、SoftBank 4G LTEに対応している端末でないと電波が繋がりにくかったり、通信速度が遅くてストレスを感じる可能性が高いです。

FUJI SIMと相性が良いモバイルWi-Fiルーターについては後で紹介しますが、特に屋内や山間部でも繋がりやすいプラチナバンドやプラチナLTEと呼ばれる900MHz帯(Band8)に対応している端末を強くおすすめします。

使用する端末についてこういった細かいことを気にしないといけないので、モバイルWi-Fiルーターに詳しくない方にとってSIMプランはハードルが高いサービスです。。

iOS端末はテザリング非対応

FUJI SIMならモバイルWi-Fiルーターでなくてもスマートフォンやタブレットでも使えます。

しかしiPhoneやiPadといったiOS端末の場合、FUJI SIMではテザリングが使えません。

テザリングを使わない、もしくはAndroidなどでFUJI SIMを使用する予定なら問題ありませんが、iPhoneやiPadでテザリングを使いたい方は要注意です。

ちなみにiOS以外の端末でテザリングできない場合は、APN設定を見直すことで解決するかもしれません。詳しくは下記の記事を参照してください。

FUJI SIMがスマホでテザリングできない?解決策を解説
FUJI SIM、つまりFUJIWifiのSIMプランはSIMカードのみ貸し出されるので、モバイルWi-Fiルーターでなくてもスマートフォンやタブレットなどで使用することが可能です。 ただ、使用する機種によってはテザリング機能を使えな...

容量無制限のいつも快適プランが提供されていない

ルータープランではFUJIWifi最大の特徴とも言える容量無制限の4G/LTE いつも快適プランが提供されていますが、SIMプランでは提供されていません。

SIMプランの月間データ容量は最大200GBです。普通の使い方ならまず大丈夫ですが、高画質な動画を長時間再生したり、大容量のファイルを大量にダウンロードするような使い方をしていると200GBでは足りなくなる恐れがあります。

200GBを超えて大量に通信したい方は、SIMプランではなくルータープランを選択しましょう。

月額料金がルータープランとあまり変わらない

ルータープランとSIMプランで月額料金の差はほとんどありません。

FUJIWifiには一定期間分を一括で前払いすると、契約期間に応じて料金が割安になるおまとめプランがあります。

当初はSIMプランのみおまとめプランが提供されていましたが、現在はルータープランでもおまとめプランの選択が可能です。

割引率は微妙にSIMプランのほうが良いですが、契約期間がもっとも長い13か月縛りでも1か月あたりの差額は200円か300円程度。別途端末を用意しないといけないことを考慮すると、SIMプランのほうが割高と言えます。

既に所有しているSIMフリー端末を再利用するのならともかく、新調するならルータープランより高くついてしまう可能性が高いです。

端末代金も含めて費用を抑えたいなら、SIMプランよりもルータープランをおすすめします。

FUJI SIMプランにおすすめのモバイルWi-Fiルーター

FUJI SIMプランで貸し出されるSIMカードは、SIMロックがかかっていないSIMフリー端末なら基本的にどの機種でも使えます。モバイルWi-Fiルーターに限らずスマートフォンやタブレットでもOKです。

しかし、どの機種でも快適に通信できるとは限りません。SoftBank回線に最適化されている端末でないと、電波が繋がりにくい、あるいは十分な通信速度が出ないといった恐れがありますからね。

そこでFUJI SIMとの組み合わせにおすすめしたいモバイルWi-Fiルーターをいくつか簡単に紹介しておきます。

既にSIMフリーの端末を持っている方はわざわざ購入する必要はありませんが、これから用意するつもりの方は参考にしてください。

Pocket WiFi 601HW/602HW/603HW

通信速度面でもっとも優れている機種は、下り最大612Mbpsに対応しているPocket WiFi 601HW/602HW/603HWの3機種です。

筆者は603HWの白ロムを購入してFUJIWifiのSIMカードで使用しています。自宅は下り最大612Mbpsのエリアではありませんが、実測90Mbpsを超える通信速度が出ていて非常に快適です。

ちなみに601HWと602HWはSoftBankブランド、603HWはY!mobileブランドのPocket WiFiとして販売されていますが、基本的な性能はまったく同じです。

いずれもSoftBank 4Gのエリアでは下り最大612Mbps/上り最大13Mbps、SoftBank 4G LTEのエリアでは下り最大350Mbps/上り最大37.5Mbpsの高速通信をサポートしています。

現在FUJIWifiからレンタル可能なFS030WやARIA2といったSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターは、キャリアアグリゲーションなどの通信速度を高速化する技術に対応していないため、通信速度は下り最大112.5Mbps止まりです。603HWと比較するとかなりのスペック差があります。

これらの数字はあくまでもベストエフォート、理論値に過ぎませんが、理論値でも数字が大きいほうが快適な通信を期待できることは間違いありません。

超高速な通信を利用したいのであれば、SoftBankブランドの601HWやY!mobileブランドの603HWをおすすめします。

SIMロック解除済みでないと利用できない点に要注意

601HW/602HW/603HWのデメリットは、SIMロック解除済みの端末を入手することが非常に困難だという点です。

これらの3機種は市販されていないため、通常はSoftBankやY!mobileと回線契約を結ばないと購入できません。端末のみ購入することはできないのです。

Amazonやヤフオク、メルカリなどで中古品を購入するという方法もありますが、SIMロックを解除せずに出品されている個体が非常に多いので気をつけてください。

基本的にSIMロックの解除手続きは購入した本人しかできないので、SIMロックがかかったままの601HW/602HW/603HWを購入してもFUJI SIMで使うことはできません。中古品を購入するなら、必ずSIMロックが解除されているかどうかを確認しましょう。

一応、非公式な方法でも構わなければ購入者本人でなくてもSIMロックを解除する方法はありますが、自己責任で行ってください。

Pocket WiFi 603HWをSIMロック解除して格安SIMで使ってみた
Y!mobileのハインエンドモバイルWi-Fiルーター、Pocket WiFi 603HWの中古品を手に入れたので非公式な方法でSIMロックを解除しました。 603HWは公式にSIMロック解除が可能な機種ですが、Y!mobileと契...

確実にSIMロック解除済みの端末を手に入れたいのであれば、601HWはソフトバンクオンラインショップ、603HWはワイモバイルオンラインストアで購入することをおすすめします。

Aterm MR05LN

Aterm MR05LNはSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターです。

MR05LNは初めからSIMフリーの状態で販売されているので、601HW/602HW/603HWのようにSIMロックが解除されているかどうかを気にする必要はありません。

ただしMR05LNにFUJI SIMを挿した場合の通信速度は下り最大112.5Mbps/上り最大37.5Mbps、FUJIWifiでレンタルされている端末とまったく同じです。

実はMR05LNはdocomo回線に最適化されている端末なので、SoftBank回線では612Mbpsクラスの高速な通信は期待できません。

しかしMR05LNはSIMスロットが2基搭載されているデュアルSIM端末というメリットがあります。つまりFUJI SIM以外のSIMカードと2枚同時に挿すことが可能なのです。

デュアルSIMが役立つかどうかはその人の使い方次第ですが、例えばdocomo回線のSIMカードを挿しておけば、SoftBank回線が混雑していたり繋がりにくいエリアではdocomo回線に切り替えることで快適に通信できるかもしれません。

電波の繋がりやすさや通信速度が絶対に改善するという保証はありませんが、リスクヘッジにはなるでしょう。

SoftBank以外の回線を併用したい方におすすめのモバイルWi-Fiルーターです。

まとめ

FUJIWifiのSIMカードを自分が持っているモバイルWi-Fiルーターに挿しかえて使いたいのであればSIMプランを契約しましょう。ルータープランのSIMを他の端末に挿しかえることは不可能です。

FUJI SIMに対応している端末については、SIMロックがかかっていないSIMフリー端末なら基本的にどれでも使えます。しかしSoftBank回線に最適化されている端末でないと快適に通信できない可能性が高いです。

SoftBank回線向けのモバイルWi-Fiルーターの中では、Pocket WiFi 601HW/602HW/603HWがもっとも性能が優れています。ただしSIMロックが解除されている端末でないと使用できないので注意しましょう。

docomo回線やau回線のSIMカードと併用したのであれば、SIMスロットを2基搭載しているAterm MR05LNがおすすめです。

SIMプランの月額料金はルータープランとほとんど変わらないので、端末にこだわりがないのであれば端末もレンタルできるルータープランを契約しておくのが無難でしょう。

FUJIWifiのお申し込みは↓の緑のボタンからどうぞ。

FUJIWifi
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WiMAX 2+のおすすめプロバイダーランキング
GMOとくとくBB WiMAX 2+

キャッシュバックの金額が1番高額でもっともお得なプロバイダーです。筆者はGMOとくとくBB WiMAX 2+でSpeed Wi-Fi NEXT W05を購入しました。

最新機種をお得に利用したいのであればGMOとくとくBBが断然おすすめです。

Speed Wi-Fi NEXT W06を購入した場合、3年間の利用料総額はキャッシュバックを加味すると税込140,420円(約3,795円/月)に相当。

Broad WiMAX

キャッシュバックがない代わりに月額料金は業界最安クラス。他社WiMAX 2+サービスからの乗り換えだと契約解除料を最大1.9万円負担してくれる唯一のプロバイダーです。

2019年3月11日から5月31日までギガ放題学割キャンペーンを開催。Broad WiMAXを契約すると通常3か月間685円の割引を受けられますが、18~25歳の学生なら最大12か月間まで割引が適用されます。

学割非適用時の場合、3年間の利用料総額は機種によらず税込145,100円(約3,921円/月)。

novas WiMAX

クレードルに対応しているSpeed Wi-Fi NEXT W05が欲しい方は必見のプロバイダー。新型のW06はクレードルに非対応で口コミなどの評判も芳しくなく、novas WiMAXのW05はかなり狙い目です。

またWiMAX 2+は全面的に3年契約に移行していますが、novas WiMAXの一部の機種は今でも2年契約に対応しています。

Speed Wi-Fi NEXT W05を購入した場合、3年間の利用料総額は税込127,591円(約3,448円/月)。GMOとくとくBBやBroad WiMAXよりも1万円以上お得です。

ガジェライブ!

コメント

  1. ごっくす より:

    はじめまして、fuji simを検討中でたどり着きました。
    現在、auの固定代替でホームWiFiのL-01を使っていて、これをfuji simに置き換えれないか検討しています。
    そこで、もし分かれば教えていただきたいのですが、L-01にfuji simを刺して使えるかご存知ではないですか。

    • Ame Ame より:

      はじめまして!
      初めに断っておきますが、実機で確認したわけではないので100%動作するという保証はできませんのでご了承ください。

      まずSpeed Wi-Fi HOME L01の仕様的にはFUJIWifiのSIMカードで使用できると考えられます。L01はSIMフリーでLTEのBand 1/18/41/42の4種類に対応しているのですが、Band 1/41/42はSoftBank、つまりFUJIWifiが提供しているバンドと一致します。

      ただ注意点がいくつかあります。L01はBand 41に対応していますが、WiMAX 2+のBand 41とSoftBankのBand 41、いわゆるAXGPは微妙に周波数帯が離れているので、WiMAX 2+のBand 41に対応していてもSoftBankのBand 41に繋がるとは限りません。

      実際L01と同じメーカー、Huawei製のSpeed Wi-Fi NEXT W05とFUJIWifiの組み合わせで確かめてみたところ、Band 41だけ繋がるハイスピードモードでは圏外になりました。ですからL01もBand 41は繋がらないかもしれません。

      またBand 42はまだあまり整備が進んでいないようですし、プラチナバンドと呼ばれるBand 8も非対応なので屋内だと繋がりにくい恐れがあります。とはいえWiMAX 2+が問題なく使えていたのなら、SoftBankのBand 1だけでも十分使えるとは思います。

      • ごっくす より:

        詳しくありがとうございます。こんな詳しく教えていただけるとは、感激です!
        さて、WiMAXからfujiに乗り換えを検討してるのは引っ越しに伴い、引っ越し先でWiMAX2がエリア外の為です。それくらい田舎に住んでまして、プラチナバンドが使えないのはちょっと心配です。
        uqみたいにお試しで2週間くらい貸してくれたら現地で試すところですが。
        L01のように有線LANが使えて、プラチナバンドに対応したルーターってありますか?質問ばかりですみません。

        • Ame Ame より:

          なるほど、目的と事情を把握しました!

          それならこちらの記事で紹介している無線LANルーター、RT-AC1200HPを使用する方法はどうでしょうか?
          https://gadget-live.net/wireless-lan-router-connection-method/

          プラチナバンドに対応しているモバイルWi-FiルーターをRT-AC1200HPにUSBケーブルで接続すれば、ホームルーターと同じように使えると思います。

          メーカーが推奨している使い方ではありませんが、私が調べた限りではほとんどのモバイルWi-Fiルーターが対応していそうです。

          • ごっくす より:

            本当に詳しく説明していただいて、ありがとうございます。
            教えていただいた記事を読み、プラチナバンドに対応したモバイルルーター探していましたら、fs030wやMR05LNとクレードル買えばいいんだと答えに行き着きました。
            ブログ主さんは本当にお詳しいですね。モバイルルーターを接続できる無線ルーターがあるとは知りませんでした。
            今後もガジェ系の記事を楽しみにしてます。特にfuji wifiの記事は少ないので楽しみにしてます。

          • Ame Ame より:

            あ、有線LANで接続したい機器が1台だけならその2機種のどちらかとクレードルでも十分ですね!

            お役に立てたようで何よりです。ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。

  2. より:

    鴉と申します、はじめまして。
    富士Wi-FiSIMから検索で拝見してます。

    手持ちのARROWSm03(SIMフリー機)に入れてルーター替わりにしようとapn設定しましたが、繋がりません。理由がお分かりならアドバイス頂けると嬉しいです。

  3. Ame Ame より:

    はじめまして。
    LTEや3Gのデータ通信自体は行えているということでよろしかったでしょうか?

    今日たまたま旧型のarrows M02を使える環境にいたので試してみたところ、普通にAPNとユーザー名、パスワードの3つを設定しただけでテザリングを使えました。M03もAPNの設定内容が正しければ使えると思います。。

    もしデータ通信が可能なのにテザリングが使えないなら、APNタイプにdunを追加したり、FUJIWifi以外のAPNを削除すると改善するかもしれません。

    参考:FUJI SIMがスマホでテザリングできない?解決策を解説

    もしかしたら来週あたりarrows M03を借りられるかもしれないので、可能ならM03でも動作を確認してみます。

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