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USB型データ通信端末やモバイルWi-Fiルーターまとめ

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USBでパソコンと直接接続して使用するタイプのデータ通信端末について、現在も入手可能、あるいは使用可能なLTE対応機種に限定してまとめました。

USB型データ通信端末はバッテリーを内蔵していないため、基本的にパソコンと接続して給電できる環境でないと使用できません。また大半の機種はWi-Fi機能を搭載していないので、インターネットに接続できるのはUSBで繋いだパソコンのみとなります。

ただし一部の機種はWi-Fiで接続することも可能なので、パソコンがなくてもモバイルバッテリーやカーチャージャーから給電してモバイルWi-Fiルーターとして使用するといった使い方も可能です。

USB型データ通信端末が欲しい方はぜひこの記事をお読みください。

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USB型データ通信端末とは

USB型データ通信端末とは、パソコンをインターネットに接続するためのデバイスです。

名称についてはUSB型データ通信端末の他にもUSBメモリ型やUSBスティック型、あるいはUSBモデムやLTEドングルなどいろいろな呼び方がありますが、ここではUSB型データ通信端末で統一しておきます。

これがあれば、固定回線を引いていなかったり、Wi-Fiがない環境でもパソコンでインターネットを利用することが可能です。

パソコンとUSBで接続して使用するUSBメモリサイズのモデム

パソコンをインターネットに接続する場合、一般的にはLANケーブルやWi-Fiでルーターと接続しますが、USB型データ通信端末ならこれをUSBポートに接続するだけでインターネットに繋がるようになります。

USBメモリ型やUSBスティック型と呼ばれることがあるように、筐体は非常にコンパクトで軽量です。USBメモリよりは一回りほど大きいですが、重量はせいぜい30gから40gくらいしかありません。

USB型データ通信端末のメリット

USB型データ通信端末を利用するメリットはいくつかあります。

まず本体が小さくて軽いので、モバイルWi-Fiルーターよりも持ち歩きやすいです。またパソコンのUSBポートから給電して動作するのでバッテリーを内蔵しておらず、充電を気にする必要がありません。

モバイルWi-FiルーターでもUSBで接続することが可能ですが、こちらはUSBケーブルで繋ぐ必要があります。外出先や移動中に使用するには煩わしいですし、同時にモバイルWi-Fiルーターの充電が行われるためノートパソコンのバッテリーを大量に消費してしまうのがネックです。

またモバイルWi-Fiルーターは長期間使用しているとバッテリーが膨張して使えなくなってしまう恐れがありますが、USB型データ通信端末ならそんな心配もありません。

他にも、Wi-Fi機能を搭載していないデスクトップパソコンもこれ1つでインターネットに繋げられるといったメリットなどがあります。

USB型データ通信端末のデメリット

USB型データ通信端末のデメリットは、基本的にUSBで接続するパソコンしかインターネットに繋げられないことです。

一部の機種はWi-Fiを内蔵していてスマートフォンやタブレットでも利用できますが、大半の機種はUSBポートを搭載しているパソコンでしか使えないので、パソコン以外のデバイスをインターネットに繋ぎたい方には向いていません。

また通信速度について、最新のモバイルWi-Fiルーターが下り最大1Gbpsを超えてきている一方で、USB型データ通信端末はほとんどの機種が下り最大150Mbps程度です。

通信速度にこだわるのであれば、CAや4×4 MIMOといった最新技術が搭載されているモバイルWi-Fiルーターをおすすめします。

USB型データ通信端末の一覧

機種 備考
docomo L-02C
L-03D
L-03F
販売終了
UX302NC-R ドコモショップやドコモオンラインショップで購入可能
au Speed USB STICK U01
Speed USB STICK U03
法人契約のみ可能
無線LAN STICK KTD31 対応デバイス以外は接続不可能
SoftBank
Y!mobile
Hybrid 4G LTE SoftBank 403ZT
SoftBank 604HW
A002ZT
法人契約のみ可能
WiMAX 2+ Speed USB STICK U01 販売終了
SIMフリー ピクセラ PIX-MT100 LTE B1/B18/B19対応
docomo・auのプラチナバンドに対応
Wi-Fi機能を搭載
ピクセラ PIX-MT110 LTE B1/B3/B8/B18/B19対応
docomo・au・SoftBankのプラチナバンドに対応
Wi-Fi機能を搭載
グリーンハウス GH-UDG-MCLTEC LTE B1/B18/B19対応
docomo・auのプラチナバンドに対応
富士ソフト +F FS040U LTE B1/B3/B8/B11/B18/B19/B26/B41対応
B41はWiMAX 2+に対応(AXGPは非対応)
docomo・au・SoftBankのプラチナバンドに対応
富士通 Si-L10 LTE B1/B3/B18/B19対応
docomo・auのプラチナバンドに対応
Wi-Fi機能を搭載

USB型データ通信端末は携帯電話各社から提供されていますが、そのほとんどは個人が入手することは困難です。

現在個人が契約できるのはdocomoのUX302NC-Rのみ。もしくはSIMフリーのUSB型データ通信端末を購入して、格安SIMなどと組み合わせるくらいしか方法はありません。

docomo

docomoはL-03Fの発売を最後に何年も自社製品が登場していませんでしたが、現在はNCXX製のUX302NC-Rを取り扱っています。

キャリアアグリゲーションに非対応のため下り最大150Mbps止まりとスペックはパッとしませんが、docomoのLTEにおいて主要な周波数帯であるクアッドバンドに対応しているので、少なくともサービスエリア面で困ることはないでしょう。

もしくは旧製品の白ロムはAmazonやイオシスなどでそこそこ出回っているので、価格重視ならL-03Dあたりの中古品を調達して格安SIMで運用する方法もあります。L-03D以前のモデルはLTEのプラチナバンドに対応していませんが、FOMAプラスエリアには対応しているので3Gが停波するまでは十分役割を果たしてくれるでしょう。

au

auは基本的に、個人向けのUSB型データ通信端末は提供していません。法人向けにはキャリアアグリゲーションに対応している機種を提供しています。

個人向けには無線LAN STICK KTD31を格安で提供していますが、これは自社が取り扱っている一部の対象デバイスしか接続できない特殊な端末です。

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PS5やNintendo Switchといったゲーム機はもちろんのこと、PCでさえWi-Fiを繋げられないので注意してください。

SoftBank/Y!mobile

SoftBankに吸収される前のEMOBILE時代はいくつかのUSB型データ通信端末が提供されていて私も利用していましたが、Y!mobileになってからはまったく提供されなくなりました。

一応EMOBILE時代に発売されたGL08DはSIMフリーでLTEにも対応しているので、白ロムが手に入れば格安SIMなどで使用することが可能ではあります。

本家SoftBankでは法人専用端末としてUSB型データ通信端末がラインナップされていて、定期的に新機種も投入されていて他社よりやる気があるように見えるのですが、残念ながらこちらも個人の契約は受け付けていないので入手困難です。

白ロムも中古市場にはあまり流れていないようで、中古端末でさえなかなかお目にかかれません。しかし何故か海外通販のEbayで403ZTを検索するとヒットしたりします。

WiMAX 2+

UQコミュニケーションズなどが提供しているWiMAX 2+については、auが法人向けに提供していたSpeed USB STICK U01を一部のプロバイダーがTriprouterという専用外部機器とセットで個人向けに販売していました。

ちなみにこのTriprouter、本来USB接続専用のSpeed USB STICK U01がモバイルWi-Fiルーターとして使用することが可能になるというシロモノです。

Triprouterの内蔵バッテリーは2,500mAh。連続通信時間は約6時間と決して長くはありませんが、USBでもWi-Fiでも使いたいという方に向いています。

しかし今となってはSpeed USB STICK U01もTriprouterも販売しているWiMAX 2+事業者は存在しません。また元々取り扱っている事業者も少なかったので、白ロムもあまり出回っていない印象があります。

SIMフリー

SIMフリー端末については、docomoでも取り扱いがあるUX302NC-Rを除くと現在5機種が正規に販売されていることを確認しています。

Amazonなどで検索すると海外端末の並行輸入品などが見つかるかもしれませんが、技適マークがない端末を国内で使用すると違法行為となる恐れがあるので注意してください。

また海外端末は日本で提供されているLTEの周波数帯にあまり合致していなかったりするので、そういった意味でもおすすめできません。

もっとも無難でおすすめなのはピクセラ製のPIX-MT100、あるいは後継機のPIX-MT110です。

ピクセラ PIX-MT100

ピクセラ製のPIX-MT100はUSB型データ通信端末でありながらWi-Fi機能を搭載している珍しい機種です。

そのためパソコンがなくても、ACアダプターやモバイルバッテリーから給電することでモバイルWi-Fiルーターとして使えます。車のシガーソケットにカーチャージャーを取り付ければ、車載Wi-Fiルーターとすることも可能です。

LTEの対応周波数的にはB1/B3/B19をすべて提供しているdocomo回線と1番相性が良いですが、プラチナバンドには対応していないものB1/B3を提供しているSoftBank回線でもそれなりに繋がります。

実勢価格は1万円強と、SIMフリーのUSB型データ通信端末としては安価な部類ですし、特に理由がなければPIX-MT100を購入しておくのが無難です。

ピクセラ PIX-MT110

PIX-MT100はSIMフリー端末ではあるものの、docomoのプラチナバンドにしか対応していないため実質的にdocomo回線専用端末でした。

しかし後継機のPIX-MT110はauとSoftBankのプラチナバンドにも対応しているため、大手キャリアのSIMと組み合わせても同じくらい快適な通信が期待できます。

さらに楽天モバイルの自社回線であるB3、パートナー回線であるB18にも対応しているため、Rakuten UN-LIMIT VのSIMで使用してもエリア的には問題ないはずです。

PIX-MT100の上位互換ではありますが、docomo回線で使用するならまったくと言って良いほど違いはないので、価格次第ではPIX-MT100を選んでも良いかもしれません。その他のキャリアで使用する可能性があるならPIX-MT110一択です。

グリーンハウス GH-UDG-MCLTEC

グリーンハウス製のGH-UDG-MCLTECはdocomoとauのプラチナバンドに対応しています。

しかしPIX-MT110が登場した今となっては、あえてこちらを選ぶメリットはほぼありません。Wi-Fiは非搭載ですし、Triprouterのような外部機器も提供されていないので注意してください。

一応、PIX-MT110の動作温度が0度~35度なのに対し、GH-UDG-MCLTECは-10度~55度なので温度耐性はこちらのほうが優れています。高温or低温の過酷な環境で使用することを想定するなら検討してみてはいかがでしょうか。

富士ソフト +F FS040U

富士ソフト製の+F FS040Uはマルチキャリア対応を謳っているUSB型データ通信端末です。

対応バンドはPIX-MT110以上に多く、LTEはどのキャリアも4バンド対応しています。大手キャリアすべてのプラチナバンドに対応しているので、どのSIMカードを挿しても電波の繋がりやすさは抜群です。

ただし実勢価格は2万円を超えていて、他の機種と比較すると1万円以上高額なのがネック。Wi-Fiも搭載されていませんし、よほど対応バンドにこだわりがない限りはPIX-MT110で十分でしょう。

富士通 Si-L10

富士通製のUSB型データ通信端末、Si-L10はWi-Fi機能を搭載している珍しい機種です。こちらはdocomo回線とau回線に最適化されていますが、SoftBank回線でも使えないことはありません。対応バンド的には楽天モバイルも使えそうです。

本来は法人向けに提供されている機種ですが、格安SIMサービスを提供しているMVNOのIIJmioが唯一個人向けにSi-L10を提供していま…した。既に販売は終了しています。

まあ今となっては上位互換的存在のPIX-MT110があるので、Wi-Fi機能が必要ならこちらを購入すれば良いでしょう。

まとめ

USB型データ通信端末があれば、USBポートに接続するだけでパソコンをインターネットに繋げられます。

モバイルWi-Fiルーターと役割は似ていますが、こちらのほうが非常にコンパクトなので持ち運びが楽ですし、使用時も邪魔になりません。

すべての機種にWi-Fiが搭載されているわけではなく、非搭載の機種だと基本的にパソコンしかインターネットに繋げられないので気を付けてください。スマートフォンなどでWi-Fiを利用したのであれば、Wi-Fi機能を搭載している機種をおすすめします。

ただしWi-Fiが搭載されていないUSB型データ通信端末でも、Raspberry Piと組み合わせればモバイルWi-Fiルーターのように運用することも可能だったりします。興味がある方はこちらの記事もぜひ。

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