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マイIPは遅い?VPN接続すると通信速度がどれくらい低速化するのか調べてみた

マイIPの通信速度の記事のアイキャッチ画像 ガジェット全般

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インターリンクのマイIPを利用するとモバイルWi-Fiルーターで固定IPアドレスを使用することが可能です。

しかし特定のサーバーを経由して通信するというVPNの特性上、通信速度が低速化するというデメリットがあります。

元々の通信速度によってはそれほど違いを感じないこともあるかもしれませんが、大半の方はマイIPを利用してみると通信速度が遅いと感じるでしょう。

それではマイIPを利用することで具体的にどれくらい通信速度が遅くなるのか、複数の回線を使用して調べてみました。

モバイルWi-Fiルーターに限らず、マイIPで固定IPアドレスを使いたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

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マイIPのVPN接続時の通信速度を測定

マイIPのVPN接続による通信速度への影響をスピードテストで調べてみます。使用した測定アプリはsppedtest.netです。

具体的には、普通にインターネットに接続した状態とVPNで接続した状態で通信速度を3回ずつ測定して、平均値を求めて比較してみました。

通信速度を測定した条件

回線 機種
WiMAX 2+ Speed Wi-Fi NEXT W05
FUJIWifi Aterm MR04LN
UQ mobile Aterm MR04LN
nuro mobile 0SIM Aterm MR04LN
docomo spモード Galaxy S8 SC-02J

上表に記載した5回線、3機種を使用して調べました。docomoのspモードのみモバイルWi-Fiルーターではなくスマートフォンです。

FUJIWifiは普段Pocket WiFi 603HWで使用しているのですが、603HWはVPNパススルー機能を搭載していないのでSIMフリーのAterm MR04LNで測定しました。

通信速度を測定した結果

下り 上り ping
WiMAX 2+ 通常 1回目 53.6Mbps 8.13Mbps 60ms
2回目 57.6Mbps 8.34Mbps 59ms
3回目 65.8Mbps 7.55Mbps 50ms
平均 59.0Mbps 8.01Mbps 56ms
VPN 1回目 3.52Mbps 5.79Mbps 54ms
2回目 3.75Mbps 5.82Mbps 61ms
3回目 3.59Mbps 6.09Mbps 57ms
平均 3.62Mbps 5.90Mbps 57ms
FUJIWifi 通常 1回目 8.51Mbps 9.20Mbps 35ms
2回目 9.87Mbps 8.82Mbps 37ms
3回目 7.02Mbps 9.02Mbps 37ms
平均 8.47Mbps 9.01Mbps 36ms
VPN 1回目 4.11Mbps 6.05Mbps 58ms
2回目 4.85Mbps 6.09Mbps 45ms
3回目 4.85Mbps 5.18Mbps 52ms
平均 4.60Mbps 5.77Mbps 52ms
UQ mobile 通常 1回目 26.2Mbps 6.11Mbps 49ms
2回目 22.3Mbps 6.35Mbps 56ms
3回目 28.7Mbps 6.01Mbps 49ms
平均 25.7Mbps 6.16Mbps 51ms
VPN 1回目 5.38Mbps 4.65Mbps 50ms
2回目 4.25Mbps 3.29Mbps 61ms
3回目 4.11Mbps 5.77Mbps 51ms
平均 4.58Mbps 4.57Mbps 54ms
nuro mobile 0SIM 通常 1回目 0.17Mbps 5.33Mbps 171ms
2回目 0.14Mbps 6.16Mbps 160ms
3回目 0.08Mbps 5.73Mbps 166ms
平均 0.13Mbps 5.74Mbps 166ms
VPN 1回目 0.25Mbps 4.71Mbps 167ms
2回目 0.15Mbps 5.27Mbps 157ms
3回目 0.19Mbps 5.35Mbps 202ms
平均 0.20Mbps 5.11Mbps 175ms
docomo spモード 通常 1回目 41.2Mbps 16.8Mbps 59ms
2回目 45.2Mbps 23.3Mbps 56ms
3回目 51.0Mbps 18.6Mbps 58ms
平均 45.8Mbps 19.6Mbps 58ms
VPN 1回目 3.14Mbps 6.34Mbps 62ms
2回目 3.11Mbps 6.10Mbps 73ms
3回目 3.91Mbps 6.07Mbps 69ms
平均 3.39Mbps 6.17Mbps 68ms

0SIMは例外として、4回線については上下ともに元の速度にかかわらず3Mbps~6Mbpsくらいまで低速化しました。

またpingについても、程度の差はありますが5回線とも遅くなっていることが分かりますね。

0SIMの下り速度だけはVPN接続時のほうが速くなっていますが、そもそもの通信速度が遅過ぎるので誤差みたいなものでしょう。

考察

元の通信速度にかかわらずほぼ一定の通信速度まで低速化していることから、今回測定した回線以外を使用しているモバイルWi-FiルーターでマイIPを利用しても同じくらい低速化するでしょう。

pingにも少なからず悪影響を与えているので、オンラインゲームで遊ぶために固定IPアドレスを使いたいという方には向いていないかもしれないですね。

ただWebサイトを閲覧するくらいなら下り3Mbpsでも問題ないですし、動画も画質を落とせばストリーミング再生が可能なレベルです。

また格安SIMについては元々の通信速度が遅めなので、マイIPを利用することによる速度低下の影響が少ないかもしれません。

快適に使えるかどうかは使い方による部分が大きいですが、感じ方にも個人差があります。

マイIPは最大2か月の無料期間があるので、申し込んだ翌月の末日までに解約すれば費用は一切かかりませんし、実際に利用して体感してみるのが1番良いでしょう。

通信速度を低速化させずにIPアドレスを固定する方法

マイIPを利用するとほぼ確実に通信速度が遅くなってしまいます。使い方にもよりますが、通信速度を重視する方には不向きなサービスです。

そこでマイIPの代替手段としてダイナミックDNSを紹介しておきます。

ダイナミックDNS、略してDDNSを利用するための条件もまたシビアですが、これなら通信速度を保ったまま固定IPアドレスと同じような使い方が可能です。

DDNSなら通信速度そのままでIPアドレスを実質的に固定可能

正確には固定IPアドレスが使えるようになるわけではありませんが、DDNSを利用すれば通信速度を低速化させずに、固定IPアドレスと同じような使い方が可能になります。

ただしDDNSを利用するためには既にグローバルIPアドレスが割り当てられている環境でないといけません。マイIPとは異なり、プライベートIPアドレスでは利用できない方法です。

またDDNSクライアント機能を搭載しているモバイルWi-Fiルーターはほとんど存在しないので、基本的に同機能を搭載している無線LANルーターが必要になります。そのためDDNSは無線LANルーターを設置する自宅内でしか使えません。

別途DDNSサービスを申し込む必要がありますが、これは無線LANルーターのメーカーが提供している無料のサービスを利用すれば大丈夫です。

モバイルWi-FiルーターでDDNSを利用する方法については下記の記事を参照してください。

モバイルWi-FiルーターのIPアドレスをDDNSで固定する方法まとめ
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VPSにSoftEtherを構築すればVPNでも高速通信が可能

あるいはVPSを借りてSoftEther、つまりVPNサーバーを自力で構築するという方法もあります。

マイIPと比べるとかなり手間はかかりますが、通信速度の低速化はかなり抑えられます。また月額料金もマイIPよりも安いためコストパフォーマンスは抜群です。

興味とやる気がある方は以下の記事を参考にしてみてください。

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まとめ

マイIPを利用すると、VPNで接続する関係で通信速度が遅くなってしまう可能性があります。

私が調べた限りでは、どのモバイルWi-Fiルーターでも上下ともに3Mbps~6Mbpsくらいまで低速化しました。

使い方によっては3Mbpsほどの通信速度でもまったく問題はありませんが、気になる方は実際にマイIPを利用して体感してみることをおすすめします。

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