グローバルIPアドレスが利用可能なモバイルWi-Fiルーターまとめ

ホワイトボードに書き込んでいる女性 Wi-Fi全般

モバイルWi-FiルーターでグローバルIPアドレスを使いたい方向けに、対応しているサービスをすべて調べてまとめました。

結論から述べると、SoftBankやY!mobileブランドのPocket WiFiは対応していませんが、docomoやau、WiMAX 2+などではグローバルIPアドレスが提供されています。

この記事は格安SIMと呼ばれるMVNOサービスについてもすべて網羅しているので、これを読めばグローバルIPアドレスが利用可能なモバイルWi-Fiルーターが一目瞭然ですよ。

さらに割り当てられるグローバルIPアドレスは動的なのか、それとも固定IPアドレスが利用可能なのかどうかも調べてあります。

モバイルWi-FiルーターでグローバルIPアドレスを使いたい、あるいは固定IPアドレスを使いたいという方は、ぜひこの記事を読んでください。

主要なモバイルWi-FiルーターのグローバルIPアドレス対応状況

グローバルIPアドレス 固定IPアドレス
docomo ×
au ×
SoftBank
Y!mobile
× ×
WiMAX 2+

まず初めに、モバイルWi-Fiルーターを提供している主要な通信事業者についてグローバルIPアドレスの対応状況をまとめてみました。

大手携帯電話会社、いわゆる3大キャリアではdocomoとKDDIのauがグローバルIPアドレスを提供しています。SoftBankおよびサブブランドのY!mobileが提供しているPocket WiFiは非対応です。ホームルーターのSoftBank AirもグローバルIPアドレスではなく、プライベートIPアドレスが提供されています。

KDDIの子会社であるUQコミュニケーションズが提供しているWiMAX 2+の対応状況はプロバイダーによって異なりますが、基本的に対応していると考えて差し支えありません。またこの中では唯一固定IPアドレスが利用可能なサービスでもあります。

SoftBankおよびY!mobileのPocket WiFiはグローバルIPアドレスが提供されていませんが、それ以外のモバイルWi-Fiルーターなら概ね対応していると言えます。

それでは各サービスについて、グローバルIPアドレスを使用するための方法や注意点を簡単に解説します。

docomo

docomoがデータ通信端末向けに提供しているISP、mopera Uのいずれかのプランを契約すると、グローバルIPアドレスを使用することが可能です。スマートフォンやタブレット向けのspモードだとプライベートIPアドレスが割り当てられるので注意しましょう。

moepra U スタンダードプランとmopera U シンプルプランは月額料金とサービス内容が異なります。スタンダードプランは500円/月でメールアドレスが1つ付与されますが、シンプルプランは200円/月でメールアドレスは提供されません。

グローバルアドレスIPアドレスを使いたいだけならシンプルプランで十分でしょう。シンプルプランかつdocomoユーザーならルーターに毎月かかる料金は1,900円/月です。

非docomoユーザー、つまりdocomoのスマートフォンやタブレットを契約していない方なら、最低でも5,400円/月はかかります。

なお、いずれのプランも割り当てられるグローバルIPアドレスは動的で、固定IPアドレスのサービスはありません。

au

KDDIがauブランドのデータ通信端末や他社端末向けに提供しているISP、LTE NET for DATAを契約するとグローバルIPアドレスが割り当てられます。普通のLTE NETだとやはりプライベートIPアドレスが割り当てられるので注意しましょう。

LTE NET for DATAの月額料金は500円/月ですが、下記のデータ通信端末向けプランはLTE NET for DATAの契約が内包されているので、プランの月額基本使用料のみでグローバルIPアドレスを使用できます。

  • WiMAX 2+ フラット for DATA(3,696円/月)
  • WiMAX 2+ フラット for DATA EX(最大25か月間4,380円/月)
  • WiMAX 2+ フラット for HOME(最大25か月間4,380円/月)

ただし、グローバルIPアドレスで接続するとWiMAX 2+ フラット for DATA EXなどギガ放題系のプランに加入していても、月間のデータ通信量が7GBを超過すると速度制限の対象になる恐れがあるので要注意です。

公表はされていませんが、私の実体験やTwitterのフォロワーさんからの情報によると、W05やL01sといったnanoSIM端末のみが7GBを超過すると速度制限が行われるようです。今のところ旧規格のmicroSIM端末では通信速度が制限されたという報告がありません。

しかしこれから契約するのであればmicroSIM端末は手に入れにくいでしょう。それにグローバルIPアドレスのために型落ち機種を購入するのももったいない話です。

もしギガ放題プランでグローバルIPアドレスを使いたいのであれば、後述するWiMAX 2+をおすすめします。

SoftBank/Y!mobile

SoftBankや同社のY!mobileブランドで提供されているPocket WiFiはプライベートIPアドレスのみ提供されています。

現在グローバルIPアドレスや固定IPアドレスを利用するためのオプションサービスはありません。

またSoftBank Airについても同様で、プライベートIPアドレスのみ利用可能です。ホームルーターでグローバルIPアドレスを使いたいならWiMAX 2+のL01sをおすすめします。

ちなみにZTE製のPocket WiFi 303ZT/304ZT/305ZT/601ZTなら後述するマイIPを利用することで、固定のグローバルIPアドレスを使用することが一応可能です。

Pocket WiFiでグローバルIPアドレスを利用するための唯一の方法
SoftBankやY!mobileブランドから提供されているPocket WiFiはグローバルIPアドレスではなく、プライベートIPアドレスが割り当てられています。 そのためリモートデスクトップやWake-on-LANなど、グローバル...

WiMAX 2+

WiMAX 2+はUQコミュニケーションズをはじめとする複数のプロバイダーから提供されていますが、そのほとんどがグローバルIPアドレスを使用することが可能です。

ASAHIネットは唯一標準でグローバルIPアドレスを提供しています。また追加料金を支払うことで固定IPアドレスを割り当ててもらうことも可能です。いずれもWiMAX 2+のプロバイダーとしてはASAHIネットだけの特徴です。

他のプロバイダーでも13社ほどがグローバルIPアドレスオプションを提供しています。これは96円/月の有料オプションですが、わずかな追加料金でグローバルIPアドレスを使えるようになります。

グローバルIPアドレスオプションについては下記の記事で詳しく解説しています。

WiMAX 2+でグローバルIPアドレスオプションを利用する方法と注意点
WiMAX 2+でグローバルIPアドレスを使いたいと考えている方はいませんか? WiMAX 2+はUQコミュニケーションズをはじめとする複数のWiMAX 2+事業者、いわゆるプロバイダーから提供されていますが、そのほとんどがグローバル...

プランの料金はプロバイダーによって異なりますが、例えば本家UQコミュニケーションズだとUQ Flatツープラス ギガ放題(3年)は4,380円/月です。つまりグローバルIPアドレスオプションを利用するなら4,476円/月ということになります。

速度制限を気にせず大量に通信したいのであれば、グローバルIPアドレスオプションに対応しているプロバイダーのWiMAX 2+がおすすめです。

グローバルIPアドレスを提供している格安SIM

月額料金の目安 ルーターのセット販売 標準で割り当てられるIPアドレス 備考
ASAHIネット LTE ANSIM 1,700円/月~ × 動的グローバルIP 追加料金800円/月を支払うことで固定のグローバルIPを利用可能。
イオンモバイル 480円/月~ 動的グローバルIP グローバルIPが割り当てられるのはタイプ2のみ。
イプシム 990円/月~ × 動的プライベートIP 追加料金500円/月を支払うことで固定のグローバルIPを利用可能。
インターリンクLTE SIM 1,000円/月~ × 固定グローバルIP
OCNモバイルONE 900円/月~ 動的グローバルIP

MVNOサービス、いわゆる格安SIMは基本的にプライベートIPアドレスが提供されていますが、表に記載した5つのMVNOに関してはグローバルIPアドレスを使用することが可能です。

ASAHIネット LTE ANSIM

ASAHIネット LTE ANSIMは標準でグローバルIPアドレスが提供されています。

有料の固定IPアドレスオプションに加入することで、固定IPアドレスを使用することも可能です。

端末のセット販売はなく、SIMカードのみの提供となります。そのため別途SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを購入しないといけません。これについては後ほどおすすめ機種を紹介します。

イオンモバイル タイプ2

イオンモバイルはグローバルIPアドレスを使える格安SIMとしては最安のMVNOです。

その最安のデータ1GBプランは480円/月。次点のOCNモバイルONEと比較してもほぼ半額です。とにかくコストを抑えてグローバルIPアドレスを使いたいという方に向いています。

なおタイプ1とタイプ2の2種類が提供されていますが、タイプ2のみグローバルIPアドレスを使用することが可能です。

またイオンモバイルの提供端末のラインナップにはモバイルWi-Fiルーターが含まれていますが、記事公開時点ではWEBサイトから購入することができません。そのためこちらも別途購入する必要があります。

イプシム

イプシムは比較的新しい格安SIMサービスです。

標準ではプライベートIPアドレスが割り当てられますが、オプションに加入すると固定のグローバルIPアドレスが割り当てられるようになります。

端末のセット販売は行われていないので、イプシムも端末は別途用意しないといけません。

インターリンクLTE SIM

インターリンクLTE SIMは唯一標準で固定のグローバルIPアドレスが割り当てられます。

24時間速度制限解除クーポンという珍しいオプションサービスが提供されているので、突発的に大量通信する必要に迫られても安心です。

端末のセット販売はありません。

OCNモバイルONE

OCN モバイル ONEは標準でグローバルIPアドレスを提供しています。固定IPアドレスのサービスはありません。

セット販売されている端末のラインナップが豊富で、現在はAterm MR05LNとNETGEAR AirCard AC785の2機種が提供されています。

おすすめのSIMフリーのモバイルWi-Fiルーター

格安SIMを契約する場合、基本的に端末は自分で用意しないといけません。しかし、どの端末を購入すれば良いのか分らないという方は少なくないでしょう。

そこでおすすめのモバイルWi-Fiルーターを2機種紹介します。

上記の格安SIMはいずれもdocomo回線のMVNOサービスなので、市販のSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターなら基本的にどの機種でも大丈夫です。docomo回線に対応していないSIMフリー端末なんてほぼ100%存在しません。

そんなSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターの中でも特におすすめなのがNECプラットフォームズ製のAterm MR05LNです。LTE-Advancedに対応していて、高速で安定した通信が可能です。

コストを重視するのであれば廉価版のAterm MP01LNも良いでしょう。いずれもAmazonで購入することが可能です。

ちなみにMR05LNは格安SIMのパッケージとセットで販売されていることもありますが、回線契約は任意なのでパッケージを手に入れても他の格安SIMと契約しても問題ありませんよ。

プライベートIPでもグローバルIPが利用可能になるサービス

プライベートIPアドレスが割り当てられるモバイルWi-Fiルーターでも、外部の有料サービスを利用することで固定のグローバルIPアドレスを使用する方法が存在します。

現在契約中、あるいは契約したいモバイルWi-FiルーターがグローバルIPアドレスでなくても、1,000円/月程度の追加料金でグローバルIPアドレス化することが可能です。

インターリンクのマイIP・マイIP ソフトイーサ版

マイIP マイIP ソフトイーサ版
月額料金 1,000円/月 1,200円/月
無料期間 最大2か月間無料

格安SIMの項目でも紹介したインターリンクが提供しているマイIPというサービスを申し込むと、VPNを利用して固定のグローバルIPアドレスを使用することが可能になります。

マイIPはVPN接続を利用するため、VPNパススルー機能を搭載しているモバイルWi-Fiルーターが必要です。

ただし主要なモバイルWi-FiルーターすべてがVPNに対応しているわけではなく、最近発売された機種でもせいぜい半分くらいといったところなので、慎重に機種を選ぶ必要があります。

SoftBank AirのAirターミナルはVPNのクライアントとして機能するかどうか明記されておらず、私は当初VPNをパススルーできないものだと思い込んでいました。しかし逆にVPNの利用に制限はかけられていないようなので、恐らくマイIPを利用すればSoftBank AirでもグローバルIPアドレスを使用することが可能です。

ただホームルーターでマイIPを使いたいのであれば、対応しているプロトコルまで明記されているWiMAX 2+のホームルーターをおすすめします。そもそも両者を比較するとSoftBank Airのほうが良いところなんてほぼありませんし。

マイIPの使い方についてはこちらの記事を参考にしてください。

マイIPでモバイルWi-Fiルーターを固定グローバルIPアドレス化する方法
WiMAX 2+やPocket WiFiといったモバイルWi-Fiルーターで固定IPアドレスを使いたいという方は一定数いらっしゃるでしょう。 そこでIPアドレスを固定のグローバルIPアドレス化するマイIPというサービスの使い方を解説し...

まとめ

Pocket WiFi以外の主要なモバイルWi-Fiルーターは概ねグローバルIPアドレスを使用することが可能です。

docomoのスマートフォンを契約しているならdocomoのモバイルWi-Fiルーターを追加で契約するのも良いですが、速度制限を気にせずに通信したいのであればWiMAX 2+が向いています。

しかしWiMAX 2+はサービスエリアや電波の繋がりやすさで劣るので、速度制限よりも繋がりやすさを重視するのであればdocomo、あるいは格安SIMを契約してSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを購入するのがおすすめです。

グローバルIPアドレスを使えるモバイルWi-Fiルーターは選択肢がそこそこ豊富なので、自分の使い方や重視するポイントに合わせて選びましょう。

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WiMAX 2+のおすすめプロバイダーランキング
GMOとくとくBB WiMAX 2+

キャッシュバックの金額が1番高額でもっともお得なプロバイダーです。筆者はGMOとくとくBB WiMAX 2+でSpeed Wi-Fi NEXT W05を購入しました。

最新機種をお得に利用したいのであればGMOとくとくBBが断然おすすめです。

Speed Wi-Fi NEXT W06を購入した場合、3年間の利用料総額はキャッシュバックを加味すると税込140,420円(約3,795円/月)に相当。

Broad WiMAX

キャッシュバックがない代わりに月額料金は業界最安クラス。他社WiMAX 2+サービスからの乗り換えだと契約解除料を最大1.9万円負担してくれる唯一のプロバイダーです。

3年間の利用料総額は機種によらず税込145,100円(約3,921円/月)。

BIGLOBE WiMAX 2+

口座振替を希望ならBIGLOBE WiMAX 2+一択です。Broad WiMAXも口座振替に対応していますが、クレジットカード決済でないと初期費用が無料になるキャンペーンが適用されません。

しかしBIGLOBE WiMAX 2+はクレジットカード決済と同額のキャッシュバックや割引が適用されるので、口座振替で契約するならもっともお得なプロバイダーです。

ガジェライブ!

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