モバイルWi-FiルーターのIPアドレスをDDNSで固定する方法まとめ

モバイルWi-FiルーターのIPアドレスを固定する方法をまとめた記事のアイキャッチ画像 Wi-Fi全般

モバイルWi-Fiルーターで固定IPアドレスを使いたい方のために、その方法についてまとめました。

VPNを利用できる環境なら、インターリンクのマイIPを契約すれば固定のグローバルIPアドレスが使えるようになります。ただマイIPを利用すると通信速度が低速化するのがデメリットです。

グローバルIPアドレスを使えるモバイルWi-Fiルーターなら、マイIPを利用しなくてもダイナミックDNS、略してDDNSでIPアドレスを固定する方法があります。

DDNS機能を搭載しているモバイルWi-Fiルーター、もしくは非搭載機種でもDDNSクライアント機能を搭載した無線LANルーターを併用すれば、グローバルIPアドレスを固定することが可能です。

モバイルWi-FiルーターのIPアドレスを固定する方法

モバイルWi-FiルーターのIPアドレスを固定する方法は大きく分けて2つあります。

マイIPのVPNを利用する

インターリンクが提供しているマイIPを利用すれば、プロバイダーから割り当てられているIPアドレスがプライベートIPアドレスかグローバルIPアドレスかを問わず、固定のグローバルIPアドレスを使用することが可能です。

ただし使用するモバイルWi-FiルーターがVPNパススルー機能を搭載している必要があります。

またマイIPの利用中、つまりVPN接続中は通信速度が低速化するのもデメリット。マイIPは高速で通信したい方には向いていない方法です。

そうは言ってもプライベートIPアドレスならこれ以外の方法はないので、通信速度は妥協してマイIPを利用するしかありません。

マイIPの申し込み方法や使い方については下記の記事を参照してください。

マイIPでモバイルWi-Fiルーターを固定グローバルIPアドレス化する方法
WiMAX 2+やPocket WiFiといったモバイルWi-Fiルーターで固定IPアドレスを使いたいという方は一定数いらっしゃるでしょう。 そこでIPアドレスを固定のグローバルIPアドレス化するマイIPというサービスの使い方を解説し...

ダイナミックDNS(DDNS)を利用する

固定でなくてもグローバルIPアドレスを使えるモバイルWi-Fiルーターなら、DDNSを利用することでIPアドレスを実質的に固定することが可能です。

DDNSとはグローバルIPアドレスを固定のホスト名(ドメイン名)と紐づける機能のことで、厳密にはIPアドレス自体を固定するわけではありません。しかしグローバルIPアドレスが変更されても固定のホスト名でアクセスすることが可能なので、固定のIPアドレスを割り当てられている状態と同じような使い方ができます。

ただしこの方法は、DDNSクライアント機能を搭載しているモバイルWi-Fiルーターの種類が非常に少ないのがデメリットです。現行機種だとWiMAX 2+向けに提供されているnovas Home+CA、またはSIMフリー端末のnovas HOME+CA FREEくらいしかありません。

これら以外のモバイルWi-FiルーターでDDNSを利用するためには、別途DDNSクライアント機能を搭載している無線LANルーターが必要です。

それではモバイルWi-FiルーターでDDNSを利用するためにはどうすれば良いのか、具体的に解説していきます。

モバイルWi-FiルーターでDDNSを利用する方法

モバイルWi-FiルーターでDDNSを利用する方法を細かく分けると3つあります。

まずはWiMAX 2+を契約してDDNS機能を搭載している機種を使用する方法。WiMAX 2+はほとんどのプロバイダーが有料オプションとしてグローバルIPアドレスを提供しているので、対応機種を購入すればDDNSを利用することが可能です。

次に紹介するのはSIMフリーのDDNS搭載機を使用する方法。端末価格は高額ですが、格安SIMで運用すれば月額料金はかなり抑えられます。

最後はDDNS機能を搭載している無線LANルーターを併用する方法。これならDDNS機能を搭載していないモバイルWi-FiルーターでもIPアドレスの固定が可能です。

WiMAX 2+のnovas Home+CAを契約する

WiMAX 2+向けの製品のうち、下記の2機種はDDNS機能を搭載しています。

  • novas Home+CA
  • URoad-Home2+

いずれもシンセイコーポレーション製でホームルータータイプの機種です。これから購入するのであれば、後発のnovas Home+CAということになります。

現在novas Home+CAを提供しているWiMAX 2+サービスは、本家UQコミュニケーションズが運営しているUQ WiMAX、もしくはシンセイコーポレーションのnovas WiMAXだけです。

どちらもサービス内容は基本的に同じですが、novas Home+CAを購入するならnovas WiMAXをおすすめします。

UQ WiMAXとnovas WiMAXの料金比較

UQ WiMAX novas WiMAX
端末価格 3,800円 無料
初期費用 3,000円 3,000円
月額料金 初月 3,696円/月 無料
2~3か月目 3,696円/月 2,780円/月
4~25か月目 4,380円/月 3,980円/月
26か月目以降 4,380円/月 4,380円/月
グローバルIPアドレスオプション 96円/月 96円/月
2年間(26か月)の総費用 121,124円(約4,658円/月) 102,596円(約3,946円/月)

UQ WiMAXとnovas WiMAXでnovas Home+CAを購入、ギガ放題プランを2年契約した場合の総費用を計算してみました。

その結果を表にまとめましたが、2年間で約2万円、1か月あたり700円くらいnovas WiMAXのほうがお得だということが分かりますね。

またnovas WiMAXでnovas Home+CAを購入すると、標準アンテナケーブルが貰えるのと、通常1年間のメーカー保証期間が2年間に延長される特典もあります。

UQ WiMAXよりもかなりお得なので、novas Home+CAを購入するならnovas WiMAXが断然おすすめです。

対応しているDDNSサービスはDynDNSとNo-IPのみ

ちなみにnovas Home+CAを購入してグローバルIPアドレスオプションを設定しても、それだけではDDNSを利用することはできません。DDNSサービスを申し込んで、紐づけるホスト名(ドメイン名)を取得する必要があります。

DDNSサービスは有料・無料を問わずたくさん存在しますが、novas Home+CAが対応しているのはDynDNSNo-IPの2種類のみです。

どちらも有料プランと無料プランが提供されていますが、後者だと30日ごとに手動で更新作業を行わないと失効してしまいます。定期的にログインしてアカウントを更新するように気をつけましょう。

白ロムを購入する際の注意点

既にWiMAX 2+を契約していて、白ロムを購入してSIMカードを挿しかえて使おうと考えている方は注意してください。

novas Home+CAが採用しているSIMカードは旧規格のmicroSIMです。

最近発売されたWX05/WX04/W05/L01sなどは新規格のnanoSIMなので、これらのSIMカードをnovas Home+CAに挿しても使えません。正規の方法で機種変更を行うか、一旦解約して再契約し直す必要があります。

UQ WiMAXのSIMは他の端末で使える?UQ mobileとの違いを解説
UQ WiMAXことWiMAX 2+と言えば、月間データ通信容量が無制限のギガ放題ですよね。 このWiMAX 2+ ギガ放題のSIMカードを、他社のスマートフォンやモバイルWi-Fiルーターで使えないかと考えたことがある方は多いでしょ...

またmicroSIM端末を使っていても、契約しているプロバイダーがグローバルIPアドレスオプションを提供していないとDDNSを使えないのでこちらも注意してください。対象のプロバイダーについては下記の記事にまとめてあります。

WiMAX 2+でグローバルIPアドレスオプションを利用する方法と注意点
WiMAX 2+でグローバルIPアドレスを使いたいと考えている方はいませんか? WiMAX 2+はUQコミュニケーションズをはじめとする複数のWiMAX 2+事業者、いわゆるプロバイダーから提供されていますが、そのほとんどがグローバル...

novas Home+CAの白ロム自体はAmazonなどで簡単に手に入るので、microSIMで対象のプロバイダーを契約されている方はこれを購入すればOKです。

SIMフリーのnovas HOME+CA FREEを購入して格安SIMで使用する

名前で察していただけると思いますが、novas HOME+CA FREEもシンセイコーポレーションが作っているホームルーター製品です。novas Home+CAのSIMフリー版、いわゆる兄弟機ですね。

SIMフリーですが、実際はdocomo回線に最適化して作られています。そのためdocomoやdocomo系の格安SIMを契約して使うのがおすすめです。

特にDDNSを利用するなら動的グローバルIPアドレスを割り当てられるOCN モバイル ONEか、イオンモバイルのタイプ2が最適でしょう。どちらもdocomo系の格安SIMです。

novas HOME+CA FREEの実勢価格は約2.5万円と高額ですが、格安SIMが使えるので契約するプラン次第ではWiMAX 2+版のnovas Home+CAよりもトータルコストを抑えられます。

またWiMAX 2+は高周波数帯を利用しているため電波が繋がりにくいですが、docomoのプラチナバンドに対応しているnovas HOME+CA FREEなら地方や山間部に住まわれている方でも快適に通信できるでしょう。

DDNSに対応している無線LANルーターを併用する

DDNSクライアント機能を搭載している無線LANルーターを併用すれば、現在使用しているモバイルWi-FiルーターのままDDNSでIPアドレスを固定することが可能です。

具体的にはまずモバイルWi-FiルーターをWANとして無線LANルーターと有線LANなどで接続します。それから無線LANルーターのDDNSを設定すれば、モバイルWi-Fiルーター自体に機能が搭載されていなくてもDDNSが使えるはずです。

ただし、普通にモバイルWi-Fiルーターと無線LANルーターを接続しただけだと二重ルーター構造になるという問題があります。

ルーターモードで接続すると二重ルーター構造になることに注意

ルーターモードの無線LANルーターと接続すると、いわゆる二重ルーター構造になってしまうので注意が必要です。

二重ルーター構造だとDDNSが使えません。グローバルIPアドレスが割り当てられるのはモバイルWi-Fiルーターであり、肝心の無線LANルーターにはプライベートIPアドレスが割り当てられてしまうからです。

他にもルーターの機能が正常に動作しないなどの不具合が発生する可能性があるので、二重ルーター構造はなるべく避けたほうが良いでしょう。

この問題の解決策は2つあります。

1つはモバイルWi-Fiルーターのルーター機能をOFFにする方法。もう1つは無線LANルーターをアクセスポイントモードに切り替えて、やはりルーター機能をOFFにする方法です。

いずれかの方法を取れば、二重ルーターを回避してDDNSを使用することが可能になります。

ルーター機能を無効化できるモバイルWi-Fiルーターは少ない

ただしルーター機能を無効化できるモバイルWi-Fiルーターは非常に限られています。

しかもグローバルIPアドレスが必要となると、これらの条件をすべて満たすのはWiMAX 2+のSpeed Wi-Fi NEXT Wシリーズくらいのものです。W06やW05といった機種ならブリッジモードに切り替えることで二重ルーターを回避できます。

WiMAX 2+におけるブリッジモードとアクセスポイントモードの違い
一般的な無線LANルーターは、ルーターモード以外に中継器モードやアクセスポイントモードなどいくつかの動作モードが搭載されていたりします。 中継器モードはリピーターモード、アクセスポイントモードはAPモードやブリッジモードなどと呼ばれる...

Wシリーズ以外の機種を使用していても、契約しているプロバイダーがグローバルIPアドレスオプションを提供しているなら、Wシリーズに機種変更するか白ロムを用意すればOKです。

現在契約しているプロバイダーでグローバルIPアドレスオプションが利用可能かどうか知りたい方は下記の記事を参照してください。

WiMAX 2+でグローバルIPアドレスオプションを利用する方法と注意点
WiMAX 2+でグローバルIPアドレスを使いたいと考えている方はいませんか? WiMAX 2+はUQコミュニケーションズをはじめとする複数のWiMAX 2+事業者、いわゆるプロバイダーから提供されていますが、そのほとんどがグローバル...

無線LANルーターをアクセスポイントに切り替えると機能が制限されることに注意

モバイルWi-Fiルーターのルーター機能を無効化できないなら、無線LANルーターのルーター機能を無効化しましょう。

ほとんどの無線LANルーターはルーターとして機能しなくなるアクセスポイントモードを搭載しています。このアクセスポイントモードに切り替えれば二重ルーターを回避することが可能です。

ただしアクセスポイントモードに切り替えると、モデルによっては利用可能な機能が制限されることがあります。

例えば私が使用しているASUSのRT-AC1200HPは低価格でありながらDDNSクライアント機能を搭載している優秀な機種ですが、アクセスポイントモードだとDDNSが使えません。

モバイルWi-Fiルーターと組み合わせてDDNSを使うためには、アクセスポイントモードでもDDNSが使える無線LANルーターを用意する必要があります。

そのアクセスポイントモードでもDDNSクライアント機能が動作する無線LANルーターについては後述します。

モバイルWi-Fiルーターはクレードルがほぼ必須

また無線LANルーターをアクセスポイントモードで動作させるためには、基本的にLANケーブルでモバイルWi-Fiルーターを接続しなければいけません。

モバイルWi-FiルーターにLANケーブルを接続するためには専用クレードルがほぼ必須。クレードルがない機種では、無線LANルーターと有線LANで接続することは難しいです。

docomoのモバイルWi-Fiルーターならクレードルが存在する機種は必ず同梱されていますし、WiMAX 2+もほぼ全機種で提供、販売されています。対応機種なのにクレードルを持っていないという方はAmazon等で購入しましょう。

SIMフリー端末でもAterm MR05LNやFUJISOFT +F FS030Wなどは専用クレードルが用意されているので、これらの機種ならDDNSを利用したIPアドレスの固定が可能です。

DDNS機能を搭載している無線LANルーター

最後にアクセスポイントモードでもDDNSクライアント機能が動作する無線LANルーターを2機種紹介しておきます。

NEC Aterm WG2200HP

NEC製の無線LANルーターは、Aterm WG2200HPなどミドルクラス以上の機種になるとDDNSクライアントやホームIPロケーション機能を搭載しています。

このホームIPロケーション機能とはNECが提供している簡易的なDDNSサービスで、アクセスポイントモードでも利用することが可能です。

利用料金は無料ですし、複雑な設定やアカウントの更新手続きも不要なのも嬉しいポイント。ただしクイック設定WebへのアクセスはSSL化されていないHTTPで通信するそうなので、セキュリティ的には危ういです。外部から管理画面へのアクセスは控えたほうが良いでしょう。

I-O DATA WN-AX1167GR2/E

I-O DATAも自社製品ユーザーに対して独自の無料DDNSサービス「iobb.net」を提供しています。こちらもアクセスポイントモード(APモード)で利用することが可能です。

WN-AX1167GR2/Eなら実勢価格は5,000円程度。Aterm WG2200HPよりも導入費用を抑えられます。

まとめ

モバイルWi-Fiルーターでも条件を満たせば、DDNSを利用して固定IPアドレスと同じような使い方が可能になります。

DDNSクライアント機能を搭載しているモバイルWi-FiルーターはWiMAX 2+のnovas Home+CAとnovas HOME+CA FREEのほぼ2択です。DDNSサービスは無料でも使えるDynDNSやNo-IPに対応しています。

非搭載機種でもNECやI-O DATA製の無線LANルーターを併用すれば、DDNSでIPアドレスを固定することが可能です。

WiMAX 2+のブリッジモードのような機能が搭載されているモバイルWi-Fiルーターなら、一般的な無線LANルーターのDDNSクライアント機能を利用することも可能です。

それぞれ自分の使い方に合っていると思われる方法を選んで試してみてください。

Wi-Fi全般
Ameをフォローする
WiMAX 2+のおすすめプロバイダーランキング
GMOとくとくBB WiMAX 2+

キャッシュバックの金額が1番高額でもっともお得なプロバイダーです。筆者はGMOとくとくBB WiMAX 2+でSpeed Wi-Fi NEXT W05を購入しました。

最新機種をお得に利用したいのであればGMOとくとくBBが断然おすすめです。

Speed Wi-Fi NEXT W06を購入した場合、3年間の利用料総額はキャッシュバックを加味すると税込140,420円(約3,795円/月)に相当。

Broad WiMAX

キャッシュバックがない代わりに月額料金は業界最安クラス。他社WiMAX 2+サービスからの乗り換えだと契約解除料を最大1.9万円負担してくれる唯一のプロバイダーです。

2019年3月11日から5月31日までギガ放題学割キャンペーンを開催。Broad WiMAXを契約すると通常3か月間685円の割引を受けられますが、18~25歳の学生なら最大12か月間まで割引が適用されます。

学割非適用時の場合、3年間の利用料総額は機種によらず税込145,100円(約3,921円/月)。

novas WiMAX

クレードルに対応しているSpeed Wi-Fi NEXT W05が欲しい方は必見のプロバイダー。新型のW06はクレードルに非対応で口コミなどの評判も芳しくなく、novas WiMAXのW05はかなり狙い目です。

またWiMAX 2+は全面的に3年契約に移行していますが、novas WiMAXの一部の機種は今でも2年契約に対応しています。

Speed Wi-Fi NEXT W05を購入した場合、3年間の利用料総額は税込127,591円(約3,448円/月)。GMOとくとくBBやBroad WiMAXよりも1万円以上お得です。

ガジェライブ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました