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スマートスピーカーをモバイルWi-Fiルーターで使ってみて気づいた注意点

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Google HomeやAmazon Echoといったスマートスピーカーが登場してから約1年が経ちましたね。

私は発売直後にGoogle HomeとAmazonのAlexaに対応しているEcho Dotを購入して、スマートリモコンと連携させたり音楽を聴くために使用しています。音声でリモコン操作を行うのって意外と便利なんだと思い知りました。

ただスマートスピーカー自体は、スマートリモコンなどの連携させるデバイスを持っていなくても単体で使用することが可能です。

例えば音楽を聴きたいなら、Google Play Musicなどのストリーミングサービスを契約したり、CDから取り込んだ楽曲データをクラウドに保存しておけば無料で聴くことだってできます。

しかしスマートスピーカーを使用するためには絶対に必要なものが1つだけあります。それはインターネット、Wi-Fiです。

Wi-Fi環境があればニュースや天気予報を聴くなど、スマートスピーカーの様々な機能を使うことが可能ですが、インターネットに繋がっていなければまったく使い物になりません。

そこでスマートスピーカーをモバイルWi-Fiルーターで使ってみたいと考えている方に向けて、実際にモバイルWi-Fiルーターで使用している私が気づいた注意点などをまとめておきます。

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スマートスピーカーはWi-Fi環境が必要

スマートスピーカーを使うためにはWi-Fi環境が必要です。

最近はサードパーティー製のスマートスピーカーも登場してきていますし、すべての製品について把握しているわけではありませんが、少なくともGoogle HomeとEcho Dotに関してはWi-Fi経由でインターネットに接続しないと一切の機能が使えません。

逆に言えば、Wi-Fiが使えるのであれば固定回線である必要はないです。WiMAX 2+やPocket WiFiといったモバイルWi-Fiルーターでもスマートスピーカーは使えます。

スマートスピーカーはモバイルWi-Fiルーターがあれば使える

私は諸々の事情により、現在は固定回線を契約していません。

メインのインターネット環境としてはGMOとくとくBBのWiMAX 2+、サブでFUJIWifiを契約しています。いずれもモバイルWi-Fiルーターです。

モバイルWi-Fiルーターしか契約していませんが、大した問題もなくスマートスピーカーを使用できています。

私のように固定回線を契約していない方、もしくは契約できない方は、モバイルWi-Fiルーターを契約すればスマートスピーカーを使えるようになりますよ。

ただし、モバイルWi-Fiルーターで使用する際にはいくつか注意しないといけない点があります。

スマートスピーカーをモバイルWi-Fiルーターで使用する際の注意点

スマートスピーカーをモバイルWi-Fiルーターで使用する場合、いくつかの注意点があります。

通信速度が遅いと音楽のストリーミング再生は厳しい

スマートスピーカーを使用するとGoogle Play MusicやAmazon Prime Muiscなどの音楽をストリーミングで再生することが可能ですが、通信速度が遅いと途中で再生が止まってしまったり、音声操作に対するレスポンスが遅くなることがあります。

試しに下記の条件で音楽のストリーミング再生を行ってみました。

スマートスピーカー Google Home
ストリーミングサービス Google Play Music
モバイルWi-Fiルーター Aterm MR04LN
回線 mineo Dプラン
通信速度 最大200kbps(節約ON)

今回使用したmineoは節約モードをONにすると、通信速度は上下ともに最大200kbpsに制限されます。この低速状態だと楽曲データの読み込みに時間がかかり、再生が始まっても数秒~数十秒おきに止まってしまいまったく使い物になりませんでした。

mineoのように格安SIMは高速データ容量、いわゆるギガを節約するためにユーザーが任意で低速状態に切り替えられるサービスが多いですが、200kbpsの低速状態でスマートスピーカーを使用するのは厳しいですね。

一方でWiMAX 2+の混雑回避のための速度制限が行われている状態、つまり約1Mbpsだとほとんど止まることなく再生することが可能です…が、それでもごく稀に止まります。

音楽を再生するだけなら大丈夫かもしれませんが、他の機器も同時に通信すると1Mbpsでも止まる可能性が高そうです。

高速状態のWiMAX 2+やFUJIWifiなら問題ありませんが、格安SIMの低速状態で使用することはおすすめしません。

インターネットを利用しない使い方なら低速回線でもOK

スマートスピーカーを使うためにはWi-Fiが必須ですが、使い方によっては低速でもまったく問題なかったりします。

例えば自宅内でスマートリモコンを操作するだけならインターネットを利用しないので、通信速度が遅くても影響はありません。

インターネットを利用するとしても、音楽のように連続で通信し続けるような使い方でなければそこまでストレスは感じないでしょう。

高速な回線が必要となるかどうかはスマートスピーカーの使い方次第です。

radikoの地域判定が正しく行われない

Google HomeやAmazon Echoはradikoに対応しています。

radikoはインターネットを利用してラジオ番組を配信しているアプリやWebサービスとして有名ですが、各種スマートスピーカーでも機能を追加することでradikoを視聴することが可能なのです。

しかしスマートスピーカーをモバイルWi-Fiルーター経由でインターネットに接続する場合、地域判定が正しく行われないという問題があります。

その結果、本来なら現在のエリアで聴けるはずのラジオ番組を聴けないことがあるかもしれません。

radikoの地域判定・エリア判定の仕組み

誤った地域判定が行われること自体は珍しくありません。

radikoはインターネットの接続事業者、いわゆるプロバイダーが払い出しているIPアドレスなどの情報から地域判定を行っているのですが、何らかの事情によって現在のエリアとは異なる場所から通信しているとみなされてしまうことがあります。

そのような場合、問い合わせフォームから修正依頼を行えば正しいエリアの情報を調べて修正してもらうことが可能です。

モバイルWi-Fiルーターだとユーザーの位置情報を取得できない

ところがモバイルWi-Fiルーターのような移動体通信の場合、固定回線とは異なりIPアドレスからユーザーの位置情報を取得することができません。

その代わりにプロバイダーが所在している地域、特に東京から通信しているとみなされることが多いようです。

実際に大阪在住の私が地域判定を行った場合、GMOとくとくBBのWiMAX 2+とFUJIWifiのどちらで通信しても東京と判定されました。

東京在住の方なら支障はないかもしれませんが、それ以外の道府県在住でローカル放送局の番組を聴きたい方は要注意です。

どうしてもモバイルWi-Fiルーターとスマートスピーカーの組み合わせでローカル放送局を聴きたいなら、radikoのプレミアム会員に加入するのが確実でしょう。

スマートスピーカーにが登録可能なSSIDは1つだけ

スマートスピーカーを使用するためにはWi-Fiが必須ですが、登録しておけるWi-FiのSSIDは1つだけです。

パソコンやスマートフォンは複数のSSIDとパスワードを登録しておけるので、異なるWi-Fiに切り替えたり元のWi-Fiへ戻すことが簡単にできます。

しかしスマートスピーカーであるGoogle Homeは、異なるWi-Fiに接続するとそれまで接続していたWi-Fiの情報は失われてしまうため、その都度設定し直さないといけません。

一応Echo Dotについては紐づけたAmazonアカウントに複数のSSIDを登録しておけるのですが、切り替えが上手くいかなくて電源を切ったモバイルWi-FiルーターのSSIDを探し続けたり、他のSSIDに接続しようとしないことが多々あります。

新型のEchoやEcho Dotでは改善されてるかもしれませんが、私のように複数のモバイルWi-Fiルーターを使い分けているとスレトスを感じることがある…かもしれません。

無線LANルーターを使用すれば同一のSSIDを使い続けられる

この問題は無線LANルーターを併用すれば解決します。

モバイルWi-Fiルーターを無線LANルーターと接続して、スマートスピーカーは無線LANルーターのSSIDに接続すれば、モバイルWi-Fiルーターを変えたとしてもそのまま同一のSSIDを使い続けられるので、Wi-Fiを切り替えるたびにセットアップし直す必要はありません。

最低でも5,000円程度の費用はかかりますが、無線LANルーターを導入すればモバイルWi-Fiルーターでは不可能な2.4GHz帯と5GHz帯の同時利用が可能になるなど、メリットもたくさんあります。

滅多にいないとは思いますが、もし複数のWi-Fiでスマートスピーカーを使いたいなら無線LANルーターを併用するのがおすすめです。

モバイルWi-Fiルーターと無線LANルーターの接続方法については下記の記事を参照してください。

モバイルWi-Fiルーターと無線LANルーターを接続する方法とメリットを解説
この記事ではモバイルWi-Fiルーターを無線LANルーターを接続する方法とそのメリットについて解説します。 モバイルWi-Fiルーターはその名前の通りルーターとしての機能を備えていますが、本物の無線LANルーターと比較すると機能が少なく、性...

まとめ

Google HomeやAmazon Echoといったスマートスピーカーを使用するためにはWi-Fi環境が必須です。

Wi-Fiは固定回線でなくても構いません。モバイルWi-Fiルーターでも十分使えます。

ただ格安SIMなどの低速な回線だと快適に使えない可能性があるので注意してください。

またradikoは地域判定が正しく行わず、本来視聴可能なはずの放送局を聴けないというデメリットがあります。他の機能についてもWeb版やアプリ版とは異なったり、制限があるかもしれません。

しかし時間や天気予報を確認するなど、スマートスピーカーが標準で使える機能については概ね問題なく使えます。それにスマートリモコンで家電を操作するといった使い方なら、インターネット回線を利用しないので通信速度が低速でもまったく支障はないです。

ちなみにEcho Dotなら最新モデルの第3世代が5,980円、第2世代なら4,980円で販売されています。単体でも結構便利に使えますし、初めてのスマートスピーカーにおすすめですよ。

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