OpenAuto Proでカーナビを自作する際、Raspberry Piにスピーカーやマイクを接続するためサウンドカードやUSB DACなどのオーディオインターフェースが必要になります。
特に音質にこだわりがなければ安価なUSB接続のサウンドカードを使用すれば良いと思いますが、何も考えずに購入すると構成によってはマイクデバイスが正常に動作しない場合があるので注意が必要です。
OpenAuto ProにサウンドカードやUSB DACが必要な理由
OpenAuto ProでAndroid Autoを使用するためにはスピーカーやマイクが必要です。
特にマイクデバイスを接続せずにAndroid Autoを起動しようとしてもブラックアウトして操作不能になるので、マイクは絶対に必要です。まあスピーカーもないと音楽が聴けませんし、カーナビとしてもほぼ使い物になりませんが。
ただスピーカーについてはRaspberry Pi自体にイヤホンジャックが搭載されているので、ここに繋いで音声を出力させることも可能です。しかしマイクデバイスは他の方法で接続しないといけません。
3.5mmステレオミニプラグのマイクを接続するために必要
USB接続のマイクなら直接USBポートに接続すればOKですが、3.5mmステレオミニプラグのマイクを使用するのであればサウンドカードやUSB DACで変換する必要があります。
カーナビやカーオーディオで使用されているマイクはまず間違いなく3.5mmステレオミニプラグでしょうから、これを流用してRaspberry Piに取り付けるならサウンドカードやUSB DACなどのオーディオインターフェースが必須です。
ただしどんなサウンドカード・USB DACでも良いわけではありません。マイクの種類と組み合わせによってはAndroid Autoが正常に動作しない場合があります。
サウンドカード・USB DACが2極プラグのマイクに対応しているか要確認
具体的な型番は不明ですが、OpenAuto Proの推奨サウンドカードとしてUGREENの製品が挙げられていたので筆者も以下のサウンドカードを購入してみました。
ところがこちらのサウンドカード、なんと音声入力は3極プラグのマイクにしか対応しておらず、2極プラグには非対応でした。しかも商品ページをしっかり調べてみると、「3極のみ対応」と「2極のみ対応」の両方が記載されている始末。。
本来は3極プラグに対応しているジャックでは2極プラグも問題なく使えるはずなんですよね。ただこれも後から調べて気付いたことですが、OpenAuto Proの公式サイトには3極プラグのラベリアマイクを推奨すると記載されていました。UGREENのサウンドカードを使用するなら確かにそうすべきでしょう。
しかし車用のマイクは大抵がモノラルで2極プラグのようです。3極プラグならこれでも問題ないですが、筆者が取り付けようとしていたマイクは2極プラグだったので正常に動作しませんでした。
具体的には、Android Autoが起動してOK Googleと話しかけるとGoogleアシスタントも起動しますが、そこで何を話しかけても一切受け付けてくれず何も起きません。あるいは接続に問題がありますというメッセージが返ってきます。
以上の理由から、サウンドカードやUSB DACを購入するならしっかり2極プラグにも対応している製品を購入するのが無難です。
OpenAuto Proに適したサウンドカード・USB DAC・マイク
わざわざいろんなサウンドカードを購入して試したわけではなく、たまたま筆者がデスクトップPCで使用していたサウンドカードが正常に動作したのでこれをおすすめします。
またマイクについても車載するのに良さげな製品を紹介しておきます。
Creative Sound Blaster Play! 3 SB-PLAY3
サウンドカードの老舗、CreativeのSound Blaster Play! 3が2極プラグと3極プラグ、どちらのマイクでも問題なく動作しました。ちなみに音声出力にも対応しています。
Creativeの製品としては最廉価で実勢2,000円を切っており、中華製品ほどでないですが手を出しやすい価格です。謎仕様の中華製品を購入するくらいなら初めからこちらを選んでおくのが無難でしょう。
ドライバーなどの導入は不要で、Raspberry PiのUSBポートに接続するだけでそのまま使用可能です。
サンワサプライ クリップ付きPCマイク MM-MC24
サンワサプライのクリップ付きマイク MM-MC24は3極プラグなので、UGREENのサウンドカードでも問題なく動作するはずです。すべての製品について保証するものではありませんが、少なくとも筆者の環境では動作しました。
このマイクはクリップだけでなく、取り付け用のアタッチメントが付属しているので、車への取り付けや固定もやりやすいのではないかと思います。
注意点としては全指向性、無指向性なのでノイズを拾いやすいかもしれませんが、OpenAuto Proが推奨しているマイクも無指向性のラベリアマイクですし、通話用途以外では問題にならないでしょう。
まとめ
OpenAuto Proでカーナビを自作するためには、マイクデバイスを接続するためにサウンドカードやUSB DACといったオーディオインターフェースが必要です。
またカーナビ用のマイクを流用するのであれば2極プラグである可能性が高いので、2極プラグに対応しているか確認して購入することをおすすめします。
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