SoftBankやY!mobileの5Gおよび4Gの提供エリアについて、特に4Gの周波数帯別に調べる方法が分かりにくかったのでエリアマップのリンクをまとめておきました。
現在5Gについては5つ、4Gでは7つの周波数帯でサービスが提供されていますが、エリアによって提供されている周波数帯と提供されていない周波数帯が異なります。
例えば5Gの中でもミリ波と呼ばれる28GHz帯に対応している端末を持っていたとしても、そのエリアに28GHz帯の基地局が整備されていなければミリ波で通信することはできません。
同様にPocket WiFiでアドバンスモードを使いたい人にとっては2.5GHzの4G、いわゆるAXGPの提供エリアをあらかじめ確認しておくことが重要です。
アドバンスモードでは通信可能な周波数帯が制限されて、AXGPと3.5GHzの2種類しか繋がらなくなります。アドバンスモードの利用可否は、SoftBank 4Gと呼ばれるAXGPと3.5GHzの2つの周波数帯が使えるかどうかに左右されます。
すべてのリンクを見つけることはできませんでしたが、SoftBankやY!mobileが提供しているサービスエリアを知りたい方は参考にどうぞ。
周波数帯別エリアマップから5Gや4Gの提供エリアを調べる方法
サービス名称 | バンド | 周波数帯 | URL |
---|---|---|---|
SoftBank 5G | n3 | 1.7GHz(転用) | SoftBank 5Gのエリアマップ |
n28 | 700MHz(転用) | ||
n77 | 3.4GHz(転用) | ||
3.7GHz(sub6) | |||
n257 | 28GHz(ミリ波) | ||
SoftBank 4G LTE | B1 | 2.1GHz | 2.1GHzのエリアマップ |
B3 | 1.7GHz | 1.7GHzのエリアマップ | |
B8 | 900MHz | 900MHzのエリアマップ | |
B11 | 1.5GHz | 不明 | |
B28 | 700MHz | 不明 | |
SoftBank 4G | B41 | 2.5GHz(AXGP) | 2.5GHz(AXGP)のエリアマップ |
B42 | 3.5GHz(TDD-LTE) | 不明 |
5Gについては表内に記載した共通のURLでエリアマップを確認することが可能です。ただし区別されているのはミリ波の28GHz帯のみで、その他のsub6と呼ばれる周波数帯についてはすべて一緒くたにされています。sub6の中でも3.7GHz帯以外は4Gから転用された周波数、いわゆる「なんちゃって5G」なのでここも区別しておいてほしいところですが…
4G LTEと4Gについては2.1GHz、1.7GHz、900MHz、そしてAXGPと呼ばれている2.5GHzのエリアマップは、各リンクから確認することが可能です。リンク先で都道府県で選択すると、その周波数帯を提供しているエリアが色付きで表示されます。
1.5GHzと700MHz、そしてTDD-LTEと呼ばれている3.5GHz帯のエリアマップについては見つけられませんでした。1.5GHz帯はそもそも対応機種が少ないですし、700MHz帯と3.5GHz帯は5Gへの転用が始まっているので今後エリアマップが公開されることもないでしょう。
アドバンスモードではSoftBank 4G、つまりAXGPとTDD-LTEのみが利用可能ですが、後から登場したTDD-LTEよりはAXGPのほうが普及が進んでいると考えられるので、とりあえずAXGPのエリアさえ確認できればアドバンスモードの可否を判断できます。
また3.5GHzの具体的な提供エリアを知りたいのであれば、住所別の対応速度情報からある程度割り出すことができなくもないです。
4Gの住所別対応速度から3.5GHzの提供エリアを調べる方法
以前はY!mobileの4G住所別対応速度情報というページで調べることができたのですが…現在は消滅してしまっており、この方法は使えなくなりました。
そこで代わりにSoftBankの法人向け4G LTE/4G住所別下り通信速度情報、またはSoftBank Airの住所別下り最大通信速度情報から3.5GHzが提供されているエリアを調べる方法を紹介します。
SoftBankの法人向け4G LTE/4G住所別下り通信速度情報から調べる方法
法人向けとはなっていますが、電波自体は個人向けと同じものを利用しているのでこちらからでも3.5GHzのエリアをある程度特定することが可能です。
まず機種の選択欄で「モバイルデータ通信」→「ファーウェイ」→「Pocket WiFi 602HW」を選択するか、機種を選択せずにリストを表示します。
そして460Mbps(☆612Mbps)を含んでいる住所を探してください。これが確実に3.5GHzの4Gが提供されているエリアです。
この通信速度は3.5GHzを含む3波のキャリアアグリゲーション、CA_41A-42Cによってのみ実現可能です。つまり460Mbps(☆612Mbps)に対応しているエリアなら確実に3.5GHzの4Gが提供されていますし、このエリアならCA_41A-42Cに対応しているPocket WiFi 601HWや603HWの性能を100%引き出せます。
とは言っても、実際には460Mbps(☆612Mbps)に対応している地域はかなり少ないです。また対応していてもそのエリアの一部のみといった表記が多いので、やはり3.5GHzが整備されているエリアはそれほど広くないのでしょう。
SoftBank Airの住所別下り最大通信速度情報から調べる方法
SoftBank Airの住所別下り最大通信速度情報を利用して3.5GHzのエリアを特定する方法もあります。
このリンクからだと下り最大612Mbpsに対応しているエリアを特定することはできませんが、3.5GHzが利用可能かどうか判別するだけならこちらのほうが正確です。
ホームルーターサービスであるSoftBank Airで提供されている端末のAirターミナル3は、対応しているLTEの周波数的に3.5GHzを2波同時に使用するキャリアアグリゲーション、つまりCA_42Cが可能なエリアでのみ下り最大350Mbpsで通信することが可能です。
言い換えると、SoftBank Airが下り最大350Mbpsに対応しているエリアでは、確実に3.5GHzの電波が飛んでいます。
ちなみに下り最大261MbpsはAXGPの2波キャリアアグリゲーションによって実現されているので、この2つのどちらかに対応しているエリアならアドバンスモードを利用できるはずです。
まとめ
SoftBankやY!mobileで提供されている5Gや4Gの提供エリアは、主要な周波数帯についてはエリアマップが公開されているので簡単に調べることができます。
3.5GHzなど一部の周波数帯については公開されていませんが、これらはあまり整備が進んでいないと思われるので過度に期待しないほうが良いでしょう。
アドバンスモードの利用可否を知りたいだけなら、AXGPと呼ばれている2.5GHzの4Gの提供エリアが分かればとりあえず十分です。
Pocket WiFiでアドバンスモードを利用したいのであれば、必ずSoftBank 4Gの提供エリアを確認しておきましょう。
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