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DIY・電子工作

【OpenAuto Pro】外付けGPS(GNSS)モジュールを使用するメリット

OpenAuto Proで起動したFoxtrotGPSの画面 DIY・電子工作

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Android Autoで地図アプリを使用する場合、基本的にはAndroidスマートフォンの位置情報を使用して現在地を取得、表示します。

ただ仕様的には外付けのGPS(GNSS)モジュールにも対応しており、こちらで取得した位置情報は補助的に使用されるようです。

OpenAuto Proで自作したシステムでAndroid Autoを実行する場合も当然使用できるわけですが、わざわざ外付けのGPSモジュールを取り付けるメリットがあるのかどうか、まだ実際には検証できていない部分もありますがとりあえず判明していることをまとめておきます。

GNSSとは衛星測位システム Global Navigation Satellite Systemの略称で、GPSはその1つに過ぎませんが、ここでは総称としてあえてGPSと記します。

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OpenAuto Proで外付けGPSモジュールを使用するメリット

OpenAuto Proで外付けGPSモジュールを使用するメリットは3つあります。

Android Autoにおける位置情報精度を改善できる

冒頭でも述べたように、Android Autoの仕様として外付けのGPSモジュールを使用することが可能です。

ただしプライマリはあくまでもAndroidスマートフォンで取得した位置情報であり、外付けGPSモジュールで取得した位置情報はセカンダリとして利用されるようです。ここのところはブラックボックスで、細かい仕組みはOpenAuto Proの開発者にも分からないとのこと。

あくまでも補助として使用されますが、例えば使用機種の位置情報精度がよろしくないという場合にはGPSモジュールを追加することで改善することができるでしょう。機種に問題がなくとも、高層ビルが立ち並んでGPSを受信しにくい環境でも効果があるとされています。

ちなみに外付けGPSモジュールが接続されている場合であっても、Androidスマートフォンの位置情報をOFFにするとAndroid Autoは使用できなくなるので、意図的に外付けGPSモジュールの位置情報のみを使用させることは不可能です。

外付けGPSモジュールで補正されるアプリはGoogleマップだけ?

なお外付けGPSモジュールを利用できるかどうかはアプリによって異なるようです。

Googleマップは当然対応しているとして、当初非対応だったWazeも現在は対応している模様…とはいえ日本ではほとんど利用者がいなさそう。

日本向けならYahoo!MAPのほうが圧倒的にメジャーですが、このアプリが対応しているか否かというのもブラックボックスなので実際に確かめてみないことには何とも言えません。。

もっとも確かめようにもなかなか難しいですし、筆者はGoogleマップ派なのであまり熱心に調べる気もないですが、もし気付いたことがあれば追記していきます。

インターネット未接続でもマップで現在地を表示できる

GPSモジュールを外付けすれば、インターネットに未接続の状態でも地図を表示したり、現在地を確認することが可能になります。

こうしておけば圏外で電波が繋がらなかったり、そもそも手元にスマホがないというような場合でも、最低限の情報は得られるので安心です。

ただしこの地図アプリはOpenAuto Proの機能として搭載されているわけではなく、FoxtrotGPSなどRaspberry Piで使用可能なものを自力で実装する必要があります。実装したアプリのショートカットを、OpenAuto Proのメニューのアプリ一覧に表示させることは可能です。

インターネット未接続でも現在時刻を取得できる

Raspberry Piはインターネットに接続すると日付や時刻が同期されますが、インターネット環境がなければ同期されず正確な日時を表示することができません。

しかしGPSモジュールがあれば位置情報から現在地の正確な時刻を取得して同期させることが可能です。

Android Autoを利用できる環境にあれば基本的に問題はありませんが、万が一のことを考えるなら設定しておくに越したことはないでしょう。もし誤った日時を表示されてたら、何か勘違いを起こしたりしないとも限らないですしね。。

OpenAuto Proで使用可能な外付けGPSモジュール

OpenAuto ProのベースはRaspberry Pi OSなので、Raspberry Piで使用可能なGPSモジュールであればOpenAuto Proでも使用可能です。

Android Auto側でGPSモジュールを認識しているかどうか確認する方法は用意されていませんが、以下のコマンドを実行して位置情報を取得できるならOKだそうです。

$ gpsmon -m
Raspberry Pi 4Bに取り付けたGPSモジュールで取得した位置情報

つまりRaspberry Pi側でGPSモジュールを使用できる状態にあればそれでAndroid Autoでも使用される…はず。。

GNSS受信機キット(K-13850)

筆者は秋月電子で購入したGNSS受信機キット(K-13850)を取り付けてみました。

このようなGPIOに接続するタイプなら不足しがちなUSBポートを使用しなくて済みます。ただし基板に接続するケーブルが外れやすいので取り付けには注意が必要です。

DOCTORADIO GR-7BN

OpenAuto Pro開発者によるとu-blox製チップセットを搭載したGPSモジュールが使用できたそう。そのu-blox製のUBX-G7020-KTを採用しているのがDOCTORADIO GR-7BNです。

USB接続ならこれ1本で済むので配線はすっきりしますし、よほどテンションをかけないと簡単には抜けないでしょう。ただし貴重なUSBポートを使用するので、構成によってはUSBハブを使わないといけなくなるかもしれません。

まあGPSモジュールを使用しなくてもどうせUSBポートは不足しがちですし、それほど価格差もないので各自の好みで選べば良いかなと思います。

なおUSBハブを使用する場合は給電能力にも気を付ける必要があります。USB 2.0だと500mAh、USB 3.0でも900mAhしか流せないので、なるべくUSB 3.0対応のハブを使用して消費電力の少ないデバイスをハブに接続すべきです。それでも給電能力が不足する場合はセルフパワーのUSBハブを検討しましょう。

まとめ

OpenAuto Proは外付けのGPSモジュールを使用することでAndroid Autoの位置情報を補正したり、インターネットに接続できない環境でも地図で現在地を確認できるようになります。

あくまでも補助として利用されるのであって、Androidスマートフォンの位置情報がメインで使用されますが、より正確な位置情報を求めるのであれば、あるいはインターネット環境がなくても地図を表示したいのであれば、外付けGPSモジュールを導入してみれば良いと思います。

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