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通信障害の対策にもなる。そう、モバイルWi-Fiルーターならね。

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先日の大規模な通信障害でSoftBankユーザーの方はすごく困られたことでしょう。

私もサブで使用しているモバイルWi-FiルーターがSoftBank回線で、たまたま電源を入れてみたら圏外で一向に電波を掴まなかったので端末が壊れたのかと焦りました。Pocket WiFi 603HWの白ロムを購入して使用しているので、故障したら修理せずに買い替えるしかないのです。。

ただメインのモバイルWi-FiルーターはWiMAX 2+ですし、3台所有しているスマートフォンはいずれもdocomo回線なので、SoftBank回線が使えなくなったところで大した被害はありませんでしたけどね。

そう、私のようにスマートフォンとは異なるキャリアのモバイルWi-Fiルーターを契約していれば、もしスマートフォンの電波が繋がらなくなったとしても、モバイルWi-Fiルーター経由でインターネットに繋げられます。

モバイルWi-Fiルーターはデータ通信しか対応していないので、電話番号を使用した音声通話は利用できません。しかしLINEやSkypeといったIP電話ならモバイルWi-Fiルーターでも可能です。

端的に言えば、モバイルWi-Fiルーターを契約するだけで今回のような通信障害の対策になるというわけですね。

そこで今回は通信障害対策としてのモバイルWi-Fiルーターの選び方について解説します。

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通信障害対策としてのモバイルWi-Fiルーターのキャリアの選び方

モバイルWi-Fiルーターに通信障害対策としての役割を持たせたいのであれば、現在契約中のスマートフォンとは異なるキャリアのモバイルWi-Fiルーターを契約しましょう。

せっかくモバイルWi-Fiルーターを持っても、スマートフォンと同じキャリアだとほとんど意味がありません。

スマートフォンとは異なるキャリアのモバイルWi-Fiルーターを契約すべき理由

先日の通信障害を例にすると、スマートフォンがSoftBankなのにモバイルWi-FiルーターもSoftBankのPocket WiFiを契約していると、どちらも電波が繋がらない、あるいは繋がりにくい状態に陥ってしまいます。

しかしdocomoのモバイルWi-Fiルーターを契約していたなら、たとえ全国でSoftBankの電波が繋がらなくなったとしても、Wi-Fi経由でdocomoのネットワークに接続することが可能です。

サービスエリアの補完にもなる

また通信障害などの特殊な状況に限らず通常時でも、異なるキャリアのモバイルWi-Fiルーターを契約しておいたほうが快適に通信できる可能性が高まります。

なぜなら契約するキャリアによってサービスエリアが異なりますし、同じ場所でも電波の繋がりやすさや回線の混雑状況もそれぞれ違うからです。

複数のキャリアと契約することでサービスエリアを補完できるので、通信障害を抜きにしてもマルチキャリアで契約することをおすすめします。

それではモバイルWi-Fiルーターのキャリアとは一体どのような会社があるのでしょうか。

モバイルWi-Fiルーターのキャリア・回線は4種類

  • docomo
  • au
  • SoftBank
  • WiMAX 2+

モバイルWi-Fiルーターのキャリアは携帯電話会社のdocomoとau、SoftBankに加えてWiMAX 2+の4種類が存在します。

Y!mobileはSoftBankのサブブランドに過ぎず、使用している回線もSoftBankそのものなので同一キャリアだと認識しましょう。

またauを提供しているKDDIと、WiMAX 2+を提供しているUQコミュニケーションズはグループ会社であり、回線を相互に利用することが可能だったりします。

ただauのスマートフォンはWiMAX 2+回線を無料で使えますが、WiMAX 2+のモバイルWi-Fiルーターでau回線を利用するとLTEオプションの追加料金が発生する可能性があるなど、デメリットも抱えているので注意が必要です。

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Y!mobileとは異なり完全に別会社のサービスですし、auとWiMAX 2+は分けて考えたほうが良いでしょう。

その他のモバイルWi-Fiルーターを提供している会社はキャリアではない

他にも多数のMVNOと呼ばれる会社からモバイルWi-Fiルーターが提供されていますが、MVNOは自社のモバイルネットワークを所有しているわけではありません。

MVNOとはキャリア、つまりMNOから回線設備を借りてサービスを提供している会社のことを指します。いわゆる格安SIMや、UQコミュニケーションズ以外のWiMAX 2+を提供している会社は基本的にすべてMVNOです。

詳しい説明は割愛しますが、とにかくキャリア・回線はdocomoとau、SoftBankにWiMAX 2+の4種類しか存在しないので、これらから選びましょう。

スマートフォンと異なるキャリアなら、どれを選んでも通信障害に強くなります。

通信障害対策におすすめのモバイルWi-Fiルーター

ここでは私が通信障害対策としておすすめしたいモバイルWi-Fiルーターについてまとめておきます。

通信障害対策として低料金で複数キャリアと契約したいのであれば、格安SIMをSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターで運用するのがおすすめです。

そこでまずおすすめの格安SIMサービスを紹介した後、SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを厳選して紹介します。

docomo回線

docomoのモバイルWi-Fiルーターはdocomoのスマートフォンやタブレットとセットで契約するとかなり割安になるのですが、他社ユーザーがルーター単体で契約すると最低でも5,400円/月かかり、かなり割高になってしまいます。

そこでおすすめしたいのが、格安SIMとSIMフリー端末を組み合わせる方法です。

格安SIMなら月額料金が1,000円/月以下のプランも選べるので、本家docomoとは比べ物にならないくらい低料金でモバイルWi-Fiルーターを持つことができます。

IIJmio タイプD

何百種類も存在する格安SIMですが、万人におすすめできるサービスとして個人的にはIIJmioを挙げたいです。

IIJmioはサポートセンターやスタッフのレベルが非常に高いですし、通信障害などのトラブルが発生した際には公式サイトやTwitterなどで迅速にアナウンスしてくれます。

ユーザーが多過ぎるせいか通信速度が遅いのがネックで、格安SIMに詳しい人たちからは低評価を下されがちですが、信頼性がもっとも高い格安SIMであることは確かです。

ミニマムスタートプランなら毎月3GBまで高速通信が可能で、データ通信専用SIMなら月額料金はたったの900円/月。

単純に通信速度が速い格安SIMが欲しいなら他に良い選択肢がありますが、非常時に備えるのであればIIJmioをおすすめします。

nuroモバイル

あくまでも非常用として、なるべく低コストでdocomo回線を維持したいのであれば、nuroモバイルのお試しプラン(D)が最適です。

お試しプラン(D)ならたったの300円/月で回線を維持することができて、毎月200MBまでなら高速で通信することができます。

500円/月以下のプランを提供しているMVNOはいくつか存在しますが、この価格で高速通信が可能な格安SIMはnuroモバイルくらいでしょう。

ちなみに同社では毎月のデータ通信量が500MB以下なら0円で利用可能な従量制格安SIM、通称0SIMも提供していますが、こちらは3か月間まったく通信しなければ自動的に解約されてしまうので、非常用の回線にはちょっと向いていなかったりします。また通信速度が非常に遅いので、とても高速とは言い難いのも難点です。

それにお試しプラン(D)は従量制ではなく定額制なので、使い過ぎても料金が高額になる恐れがありません。非常用として契約しておくならお試しプラン(D)のほうがおすすめです。

au回線・WiMAX 2+

本家auのモバイルWi-FiルーターはWiMAX 2+回線をメインで使用するため、追加料金を支払わなければau回線で通信することはできません。

au回線を安く使いたいなら、やはり格安SIMがおすすめです。しかもau系の格安SIMを契約すれば同時にWiMAX 2+回線も使用可能になります。

ただau系の格安SIMはdocomo系ほど多くはなく、選択肢がかなり限られているので注意してください。

UQ mobile

au系の格安SIMはすべてau回線とWiMAX 2+回線の両方を使用しています。そのためau回線やWiMAX 2+回線を安く使いたいのであれば、au系の格安SIMを契約するのがおすすめです。

そんなau系格安SIMの中でももっともおすすめなのがUQ mobile。KDDIとは別会社ですが、auのサブブランド的な立ち位置の格安SIMです。

異なる特徴を持ったプランがいくつか提供されていますが、モバイルWi-Fiルーターで使用するならデータ高速プランがおすすめ。980円/月で毎月3GBまで高速通信することが可能です。

UQ mobileをおすすめする理由は、通信速度がキャリア並に高速だからという一点に尽きます。他の格安SIMとは明らかに通信速度が違い、そのスピードはKDDIから優遇されているのではないかと疑われるほど。UQ mobileなら回線が混雑している状況でも、他の格安SIMよりは快適に通信できる可能性が高いです。

WiMAX 2+のギガ放題プランのように使い放題というわけではありませんが、au系で通信速度を重視するならUQ mobileをおすすめします。

IIJmio タイプA

先ほど紹介したIIJmioはタイプA、つまりau回線の格安SIMも提供しています。

au回線を単独で使いたい場合はもちろん、au回線とdocomo回線の両方が欲しいならIIJmioでまとめて契約してしまうのも良いでしょう。

IIJmioは1契約で複数枚のSIMカードを発行したり、高速データ容量を分け合うことが可能なので、1枚あたりの維持費はかなり割安になります。追加SIMの利用料は1枚につき400円/月です。

SoftBank回線

SoftBank回線については格安SIMをあまりおすすめしません。

サブブランドのY!mobileでSIMカードのみを契約する場合はスマートフォン向けのプランしか選択できず、モバイルWi-Fiルーター向けのプランを契約することが不可能です。

またMVNOが提供する格安SIMだと、一部のSoftBank回線を使用することができません。しかも月額料金は総じて高めで、docomo系やau系よりもかなり割高に設定されています。

SoftBank回線を使用したいのであれば、格安SIMではなくFUJIWifi SIMプランがおすすめです。

FUJIWifi SIMプラン

FUJIWifiではモバイルWi-FiルーターやSIMカードのレンタルサービスを提供しています。

このモバイルWi-FiルーターやSIMカード、実はキャリアであるSoftBankと直接契約したものなので、格安SIMとは違って回線品質がキャリアとまったく同等なのです。

格安SIMだと回線が混雑する時間帯、特にお昼の12時や夕方などには通信速度が遅くなりがちですが、FUJIWifiなら混雑による低速化なんてほぼ絶対に起きません。

デメリットがあるとすれば、月額料金が最低でも2,400円/月かかるということでしょうか。それでもこの料金で20GBも高速通信が可能なので、コストパフォーマンスは抜群です。いわゆる格安SIMでは、この価格を実現することはまず無理でしょう。

SoftBank系の格安SIMを検討している方がいるなら、FUJIWifiのSIMプランをおすすめします。

SIMフリーのモバイルWi-Fiルーター

SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターもたくさん存在しますが、3機種だけ厳選して紹介します。

ここまで紹介してきた格安SIMやFUJIWifiのSIMカードは、下記のモバイルWi-Fiルーターならどれでも使用することが可能です。

それぞれ価格や性能が異なるので、予算に応じて機種を選んでください。

FREETEL ARIA 2

とにかく安いSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターが欲しいなら、FREETELのARIA 2がおすすめです。

マルチキャリアに対応していながら実勢価格は5,000円を切っています。超格安のSIMフリー端末です。

しかもバッテリー容量は2,300mAhと決して大きくはありませんが、連続通信時間は約17時間とかなりの長時間を誇ります。これを超えるモバイルWi-Fiルーターは後述するFUJISOFTの+F FS030Wくらいしかありません。

格安でSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを手に入れたいなら、FREETELのARIA 2をおすすめします。

FUJISOFT +F FS030W

ARIA 2よりもちょっと値段が高くなりますが、FUJISOFTの+F FS030Wは約20時間の連続通信時間を誇るモバイルWi-Fiルーターです。

Bluetooth接続なら20時間を超えるモバイルWi-Fiルーターも存在しますが、Wi-Fi接続でこのレベルの機種はまず存在しません。しかも特大のバッテリーを搭載しているわけでもなく、容量は3,060mAhと標準的です。

さらにLTEの対応周波数でもARIA 2を上回っており、FS030Wは国内キャリアすべてのプラチナバンドに対応しています。

ARIA 2もau回線やSoftBank回線を使えますが、プラチナバンドには対応していないので地方や山間部で利用するなら不安があるというのが本音です。しかしFS030Wならどのキャリアでも、どこにいても安定した高速通信が期待できます。

予算が大丈夫なのであればARIA 2よりもFS030Wがおすすめです。

NEC Aterm MR05LN

上記2機種よりもさらに値段が張りますが、最強のSIMフリーモバイルWi-Fiルーターが欲しいのであればNECのAterm MR05LNがおすすめです。

MR05LNは3キャリアのプラチナバンドに対応していることはもちろん、キャリアアグリゲーションと呼ばれる通信速度を高速化する技術もサポートしています。

またSIMスロットを2基搭載しているデュアルSIMスロット端末なので、キャリアが異なるSIMカードを2枚セットしておくことが可能です。

これとスマートフォンを合わせれば、3枚のSIMカードでdocomo・au・SoftBank・WiMAX 2+のすべてのキャリアに対応することができます。

モバイルWi-Fiルーターで通信障害の対策をするなら、これ以上の選択肢はありません。

まとめ

モバイルWi-Fiルーターもスマートフォンと同じようにモバイルネットワークを利用していますが、異なるキャリアのモバイルWi-Fiルーターを契約しておくだけでも通信障害の対策になります。

WiMAX 2+やPocket WiFiはかなりコストがかかりますが、格安SIMとSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを組み合わせなら初期費用も維持費もかなり抑えられるので、低コストでマルチキャリアに対応したいなら格安SIMがおすすめです。

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