モバイルWi-Fiルーターの役割はWi-Fiを飛ばしてインターネットに繋ぐだけだと思っている方はいませんか?
確かに、実際はWi-Fiを使っているだけの方が多いかもしれません。
しかしモバイルWi-Fiルーターの中には、ワンセグやモバイルバッテリーといった災害や非常時に役立つ機能を登載している機種があります。
こういったモバイルWi-Fiルーターを持っていれば、非常時でもテレビで災害情報を確認することができますし、スマートフォンのバッテリーを延命させることも可能です。
そこで今回は災害や非常時に役立つモバイルWi-Fiルーターを厳選して3機種紹介します。
マニアックだと感じるかもしれませんが、非常時だけでなく普段使いでも役に立つ機能が搭載されているので、モバイルWi-Fiルーターの選び方のひとつとして参考にしてください。
災害や非常時に役立つモバイルWi-Fiルーター
モバイルWi-Fiルーターのメリットはどこでも好きな場所でWi-Fiが使えるだけ…ではありません。
冒頭でも述べたように、接続したスマートフォンでワンセグを視聴する機能や、他のUSB機器を充電するモバイルバッテリーとしての機能を搭載しているモバイルWi-Fiルーターも存在します。
そこで災害や非常時に役立つような機能を搭載しているモバイルWi-Fiルーターを3機種、簡単に紹介していきますね。
ワンセグ視聴が可能なY!mobile Pocket WiFi 502HW
Y!mobileのPocket WiFi 502HWにはワンセグ機能が搭載されています。
ワンセグを搭載していると言っても、502HWのディスプレイでテレビを見られるわけではありません。専用のアプリをインストールしたiPhoneやAndroidスマートフォンを502HWをWi-Fiで接続することで、ワンセグを視聴することが可能です。
ワンセグで災害情報などを確認することが可能
災害時の情報を収集する手段と言えばラジオやテレビですよね。インターネット、特にスマートフォンで利用されているモバイルネットワークは、災害時は繋がらなかったり、繋がっても帯域が混雑していてまともに使えない恐れがあります。
しかし502HWがあれば、ワンセグ機能を搭載していないiPhoneやSIMフリーのスマートフォンでもテレビ視聴が可能です。
このようなテレビを視聴するための機能が搭載されているモバイルWi-Fiルーターは非常に珍しく、502HW以外だとY!mobileブランドのPocket WiFiでは旧型の304HWのみ、SoftBankブランドは501HWと303HWだけが存在します。
しかも501HWと502HW、303HWと304HWはブランドが違うだけで中身は同じなので、実質2機種しか存在しません。
現在Y!mobileオンラインストアで新規契約が可能なのはY!mobileのPocket WiFi 502HWのみ。ですからワンセグ機能が搭載されているモバイルWi-Fiルーターが欲しいなら502HW一択です。
対応スマートフォンが限られるのがネック
ただネックなのが専用アプリの動作が不安定であるということ。
私も視聴してみたことがありますが、Androidだと8.0 Oreo以外の搭載端末だと使い物になりませんでした。
iPhoneやiPadだとまだマシですが、アプリの出来はお世辞にも良いとは言えません。
しかしワンセグ機能を搭載している唯一無二のモバイルWi-Fiルーターであることは事実です。502HWと対応スマートフォンを持っていれば、インターネットが使えない非常時でも心強いでしょう。
モバイルバッテリーとしても使えるBattery WiFi MF855
Battery Wi-Fi MF855はモバイルバッテリーとしても使えるモバイルWi-Fiルーターです。
内蔵している7,800mAhの大容量バッテリーを使って、スマートフォンなど他の機器を充電する機能が搭載されています。
スマートフォンのバッテリーを延命させることが可能
スマートフォンは災害などの非常時にいろいろと役立ちます。
モバイルネットワークが生きていれば電話やLINEなどで連絡を取れますし、仮に圏外でも懐中電灯の代わりとして使ったり、音を鳴らして自分の居場所を知らせるといったことも可能です。
しかしいくら便利な機能が搭載されていても、電池が切れてしまっては使い物になりませんよね。
そんな時、Battery Wi-Fiがあればスマートフォンのバッテリーを延命させられます。
モバイルWi-Fiルーターとモバイルバッテリーを両方持ち歩くと荷物が増えるのが嫌だという方におすすめです。
Battery Wi-Fi MF855の購入はAmazonがおすすめ
Battery Wi-FはY!mobileが取り扱っていますが、Amazonなどでも端末単体で販売されています。
販売価格を比較してみると、Amazonが約9,000円に対してY!mobileは税込で13,608円。Amazonのほうが圧倒的に安いです。
Y!mobileは月額料金も高いですし、Battery Wi-Fiが欲しいならAmazonから購入して、別途SIMカードを契約するほうがコストを抑えられますよ。
ちなみにBattery Wi-FiはSIMフリーなので基本的にどの通信事業者のSIMカードでも使えますが、高速で大容量のSIMカードが欲しいなら【FUJIWifi】のSIMプランがおすすめです。
Y!mobileと同じSoftBank回線を利用しているサービスですが、コスパはFUJIWifiのほうが圧倒的に良いですよ。
マルチキャリアで通信可能なAterm MR05LN
非常時の通信手段を確保するという意味では、デュアルSIMスロット搭載でマルチキャリアに対応しているAterm MR05LNが最強です。
2枚のSIMカードを切り替えて通信することが可能
Aterm MR05LNはSIMスロットを2基搭載しているデュアルSIM機なので、2枚のSIMカードを挿しておくことができます。
しかもSIMフリーでマルチキャリアに対応しているので、3キャリアのどの回線でも通信することが可能です。
つまり、もし災害などによってスマートフォンの電波が繋がりにくくなっても、Aterm MR05LNがあれば他の2キャリアの電波も拾えるので、インターネットを利用できる可能性が高くなります。
もしかしたら3社全滅するかもしれませんが、どれか1社くらいは繋がるかもしれませんし、リスクヘッジにはなるでしょう。
省電力なBluetoothテザリングに対応
またAterm MR05LNはWi-Fiテザリングだけでなく、Bluetoothテザリングにも対応しています。
Wi-Fiは通信速度が速いというメリットがありますが、消費電力が大きいのがデメリットです。
逆にBluetoothは通信速度が遅いですが、その代わりに消費電力は少ないのでモバイルWi-Fiルーターもスマートフォンも長時間使い続けられます。
バッテリーを長持ちさせたいのであれば、Bluetoothテザリングは必須の機能と言っても過言ではありません。
モバイルバッテリーとしては使えませんが、マルチキャリア対応かつ省電力な通信方式にも対応しているAterm MR05LNは総合的にもかなりおすすめの機種です。
スマートフォンとは異なる2キャリアで使用するのがおすすめ
Aterm MR05LNは3キャリアに対応していますが、常時セットしておけるSIMカードは2枚だけなので、これだけで3キャリアを網羅することはできません。
そこでスマートフォンとは異なるキャリアのSIMカードを組わ合わせて、3キャリアに対応できるようにすると良いでしょう。
例えば格安SIMの老舗で有名なIIJmioではdocomo回線とau回線の両方が提供されています。もしSoftBankのスマートフォンを使っているなら、IIJmioと契約してSIMカードを2枚発行してもらえばOKですね。
ちなみにIIJmioという格安SIMサービスについての評価ですが、サポートセンターのレベルがずば抜けて高いです。はっきり言ってIIJmioほど信頼性の高い格安SIMは存在しません。
通信速度が遅いといったネガティブな口コミは多いですが、通信障害が発生した時の対応の早さは圧倒的ですし、IIJmioは絶対的な安心感があります。
ただ、IIJmioでは現状SoftBank回線が提供されていません。なのでSoftBank回線のSIMカードは他から調達する必要があります。
SoftBank系で通信速度を重視するのであれば、やはり【FUJIWifi】がおすすめです。月額料金は最安の20ギガプランでも2,400円/月と高めですが、回線品質はキャリアであるSoftBankと一緒なので高速な通信が期待できます。
まとめ
モバイルWi-FiルーターはWi-Fiを飛ばすだけの機械ではありません。
もちろん機種にもよりますが、災害や非常時に役立つような機能を搭載しているモバイルWi-Fiルーターもあります。
きちんとした災害対策も重要ですが、モバイルWi-Fiルーターの選び方に困っているならこんな機能もありますよ、ということで参考にしてください。
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