Pocket WiFiは複数のメーカーによって製造されていますが、その1つが中国メーカーのZTEです。
ZTEはPocket WiFiだけでなく、スマートフォンも製造しています。最近だとdocomoの2画面スマホ、M Z-01Kが話題になりましたね。
しかし今後はZTE製のPocket WiFiを購入しないほうが良い…かもしれません。
ZTE製のPocket WiFiを購入してはいけない理由
ZTEはいくつかの問題を起こしたため、アメリカ政府によってアメリカ企業がZTEに製品を輸出することを禁止されてしまいました。
現在アメリカは対北朝鮮や対イランの制裁措置を行っていますが、ZTEはこれに反して違法に製品を輸出し、さらにアメリカ政府に対して虚偽の報告を行っていたのです。
これが悪質とみなされ、アメリカ企業がZTEに製品を販売することを今後7年間禁止するとしました。
アメリカ企業の製品が使えなくなると、スマートフォンやモバイルWi-Fiルーターの開発製造が非常に困難になります。
チップセットなどはアメリカ企業以外の製品を採用すれば大丈夫ですが、Googleのアプリが使えなくなるのはかなりの痛手です。また最悪の場合、Android OSの使用も禁止されるかもしれません。
しかもこのニュースが報じられた後、国内のZTE製品である問題が発生しました。
SoftBank/Y!mobileのZTE製品はアップデートが不可能に
SoftBankが2018年4月26日に発表した内容によると、ZTE製品にソフトウェア更新を提供しているサーバーが停止しているため、ソフトウェア更新が不可能な状態となっています。
どうやらZTEはスマートフォン事業を売却する方向で動いているらしく、既に主要な事業を停止していることが発表されました。
ソフトウェア更新を行わなくても、製品自体を使い続けることは可能です。しかしセキュリティ的には好ましくありません。
もし将来的に脆弱性が発覚したとしても、ソフトウェアを更新できなければ対策のしようがないからです。
アップデートは再開されたものの…
その後、アメリカが罰金を支払わせる代わりにZTEへの制裁を限定的に解除しました。
しかしZTEに対する監視は続けていますし、最近は同じ中国メーカーであるHuaweiを世界的に排除していく方向で動いています。
今のところHuaweiがスパイウェアなどアウトなものを仕込んでいたという確かな証拠はないので、個人的にはアメリカの言いがかりではないのかと思っていますが、本当に排除されるとなったらそんなことは関係はありません。
たとえHuaweiが悪くなくても前回のZTEのように一切のアップデートが行われなくなると、それこそセキュリティ的に危うい状態に晒されることになってしまうからです。
現時点では過剰に気にする必要はありませんが、アップデートが行われなくなると本当に危険な状態になってしまうということは頭の片隅にでも入れておきましょう。
まとめ
アメリカからZTEへの制裁は限定的に解除されたものの、むしろHuaweiと丸ごと日本から排除されそうになっています。
過剰に気にする必要はありませんが、もし不安なら中国メーカー以外のモバイルWi-Fiルーターを購入するようにしましょう。
主要なモバイルWi-Fiルーターサービスのメーカーについては下記の記事にまとめてあります。
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